HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報537号(2011年4月 6日)

教養学部報

第537号 外部公開

グローバル地域研究機構アメリカ太平洋地域研究センター

古矢旬

E-9-4.jpg新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。アメリカ太平洋地域研究センター(CPAS)を紹介いたします。銀杏並木の西端近くの一四号館にあります。

CPASの前身は、国立大学唯一のアメリカ研究機関として一九六七年に設立されました。近年はアメリカを、太平洋を含むより広い国際的文脈から研究する 試みに取り組んでいます。同じ目的から総合文化研究科も大学院における教育・研究の拡充改組をはかり、昨年度より、「グローバル地域研究機構」を発足さ せ、CPASもこの機構の一翼を担うようになっています。

さてセンターの活動のうち皆さんにも参加することをまずお勧めしたいのは、公開セミナーとシンポジウムです。セミナーは年に一〇回程度開催しておりま す。太平洋、アメリカ地域に関する、極めて多岐にわたるテーマについて、内外一流の研究者を招いて開かれます。毎年秋に開かれるシンポジウムは、公開さ れ、一般市民も含めて多くの方の出席を得ています。こうした公開行事への参加もお待ちしております。

CPASのもう一つの重要な役割として、アメリカ太平洋地域に関する情報文献を収集し、全国の研究者や学生に広く公開するという活動があります。この活 動は、十四号館のCPAS図書室を拠点としております。この図書室には、アメリカ関係書を中心に約七万の蔵書が収められています。また『ニューヨーク・タ イムズ』紙などの記事は、創刊以来近年の分まで電子検索でき、多くの学生が論文作成に利用しています。雑誌、マイクロ資料、視聴覚資料も多数そろっていま す。これらの貴重な図書・資料は誰でも自由に利用できますので、皆さんもぜひ活用してください

なお現在ではカナダやオーストラリア、南太平洋諸地域に関する文献も増えつつあり、広く太平洋世界を対象とする異文化研究に役立つ機関として発展しつつあります。

CPASを新入生のみなさんが訪れ、豊かな国際的な地域研究の世界を、共有してくれるのを楽しみにしています。より詳しくホームページ(www.cpas.c.u-tokyo.ac.jp)と、CPAS発行の雑誌やニューズレターをご覧ください。

(アメリカ太平洋地域研究センター)

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