HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報582号(2016年4月 1日)

教養学部報

第582号 外部公開

進学先を考えるときには ─進学情報センターの利用─

青木 優

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これからの東京大学での学問研究や大学生活に、胸を大きく膨らませていることと思います。皆さんはこれから前期課程の教育を受け、二年後には後期課程に進学することになります。これまでの調査では、入学したときに進学先が決まっているという人は入学者のおよそ四割で、入学後に志望先を変えたという人も同じぐらいということです。前期課程では特定の専門分野に偏らない総合的な視野を獲得し、さらに専門的なものの見方や考え方の基礎を学習して進学先をもう一度考えてみてください。そして、進学後の目標を明確にして学問研究に励むならば、実り豊かな成果が期待できるでしょう。自分の志望と適性を見極め、適切で十分な知識を持って進学選択に臨むようにしましょう。進学選択では、皆さんが所属する科類にかかわらず、さまざまな学部学科に進学する道が開かれています。進学選択制度をよく理解し、皆さんが持っている大きな可能性を実現してください。

進学情報センターは、皆さんが進学先を選択・決定するための情報やアドバイスを提供しています。時計台のある建物(一号館)二階の相談室と資料室は、休日を除いた平日、講義のない夏休みなどにも利用が可能です。

皆さんが入学した年度は、これまでと異なった方式で進学選択が行われます。新しい制度では、サークルなどの先輩の知識・経験と異なることがたくさんあります。間違いをしないようにくれぐれも注意してください。入学時に配布される「履修の手引き」と、二年生に配布される「進学選択の手引き」をよく読んでください。よく理解できないことや疑問に思うことについては、進学情報センターの相談室で直接にお尋ねください。相談室では、進学先や成績など、何でも相談に応じています。何回でも気軽に利用してください。

進学情報センターの資料室(左上写真)では、各学部の便覧や講義案内などを閲覧することができます。また、各学科・専攻の紹介パンフレットやガイダンスの配布物を入手できます。さらに、進学情報センターでしか見ることのできない資料室のパソコンに入っている、進学単位ごとの全志望者の成績分布を見ることができます。自分の成績と他の志望者の成績を比べることによって進学の可否を判断することができます。第一希望の進学が無理のようだという場合には、第二志望の進学先を考えなくてはいけません。この場合にも、進学単位ごとの全志望者の成績分布を見てください。このようにして、自分の希望と適性に合った進学先に確実に進学できるようにしましょう。

学部・学科の情報を得るうえで、各学部が毎年、四月と十二月に駒場キャンパスで開催する学部ガイダンスはたいへん有益です。ガイダンスに積極的に出席し、志望する学部・学科について正しく理解したうえで、進学先を決定してください。

進学情報センターでは、四月二十日(水)と二十二日(金)に、シンポジウム「私はどのようにして進路を決めたか」を開催します。シンポジウムでは、東京大学の全学部と大学院から紹介していただいた方々の講演と、講演終了後の懇談会が行われます。様々な分野の最先端で活躍している講演者の、教室では聞くことのできない個人的な体験は、たいへん興味深く面白いものです。これまでに出席した学生からは、シンポジウムの講演は進学先の選択に役に立ったと、高い評価を得ています。シンポジウム後の懇談会にもぜひ参加してください。

(進学情報センター/広域科学専攻/相関基礎)

第582号一覧へ戻る  教養学部報TOPへ戻る

無断での転載、転用、複写を禁じます。

総合情報