HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報586号(2016年10月 4日)

教養学部報

第586号 外部公開

高校生のためのオープンキャンパス2016報告

新井宗仁

夏の暑い日ざしが照りつける8月3日(水)と4日(木)に、本郷キャンパスにて、「高校生のための東京大学オープンキャンパス2016」が開催されました。両日ともに約一万人ずつの参加者が訪れ、本郷キャンパスは高校生で埋め尽くされました。安田講堂では、本部企画の大学・学部説明会が開催され、藤垣裕子副学部長が高校生の前で教養学部の魅力を語りました。その他の会場では、各学部の企画により、講演会や模擬講義をはじめ、様々な展示、見学ツアー、説明会、進学相談などが実施されました。

教養学部では、工学部の教室をお借りして、模擬講義、説明会、進学相談等を行いました。まず一日目午前には、小川桂一郎教養学部長と河野俊丈数理科学研究科長にご挨拶をいただいたあと、伊藤徳也教養学科長、池内昌彦統合自然科学科長、瀬川浩司学際科学科長および現役学生から、後期課程の各学科をご紹介いただきました。多くの高校生や父兄が参加して、熱心に話を聴いていました。一日目午後には、三つの模擬講義(西崎文子教授『アメリカで今、起こっていること』、八田秀雄教授『健康のためには1に運動、2に栄養』、若本祐一准教授『生命の物理学序論』)が開催されました。西崎教授の模擬講義は大盛況で、会場の外まで人で溢れかえっていました。また、今年から別会場にてPEAK質問コーナーが新設され、PEAKに関心のある多数の参加者から質問が寄せられました。

二日目午前には、後期課程3学科の先生方による三つのミニ講演会(岡ノ谷一夫教授『ことばの起源:理系と文系の間』、桑田光平准教授『「散歩」について考えてみよう』、石原孝二准教授『「障害」と「差別」を考える』)が開催されました。また二日目午後には、留学プログラムおよび国際研修の紹介、PEAK紹介、板津木綿子准教授による英語での模擬講義が開催されました。さらに、新たな試みとして講演会場の隣室に「後期課程3学科進学相談・質問コーナー」が開設されました。約百名の高校生たちが相談に訪れ、外村大教授、前田京剛教授、嶋田正和教授と各学科の現役学生計15名が一日中忙しくご対応くださいました。

教養学部企画は両日ともに盛況で、用意していた1500部の配布資料は二日目昼には全て無くなりました。ご講演をされた先生方や質問コーナーを担当された先生方は皆、口をそろえて、参加した高校生たちの意識の高さに感心していました。「東大に入学したら、教養学部の学科に進学したい」と熱く夢を語る高校生たちとのふれあいは、とても刺激的でした。ご協力いただいた教職員と学生の皆様、特に総務課広報・情報企画係の石野氏と深井氏には大変お世話になりました。この場をお借りして感謝申し上げます。

(学部長室/生命環境科学/物理)

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