HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報591号(2017年5月 2日)

教養学部報

第591号 外部公開

辞典案内 2017 台湾語

王 嵐

【台日辞典】
①東方台湾語辞典(村上嘉英編著、株式会社東方書店、2007年3月初版、499頁、6,480円) 現代台湾語の常用語彙約13500語を網羅し、台湾特有の事物や風俗習慣に関する語彙、新語、日本語からの外来語など多数収録した本格的台湾語辞典。見出し語は教会ローマ字によるアルファベット順排列、表記は歴史的伝統を持ち辞典・教材等でも広く使われている「白話字(教会ローマ字)」と漢字を併用する。収録した語には品詞表示を行い、語彙の用法や文法の説明および適切な例文や用例を豊富に掲載する。附録には中国の朝代名、中国人の姓、中国の地名、世界の主要国名・地名など、他に常用の助数詞などもある。活用に便利な日本語索引を付し、日台小辞典としても役立つ。

【日台辞典】
②台湾語大辞典(台湾総督府編、国書刊行会、1931年原本発行、1983年5月初版第一刷、1993年10月初版第四刷、全2巻、29,359円)
昭和6年に発刊された『台日辞典』を改題、復刻。厦門音を中心に漳音・泉州音等の特殊音を有するものまで、あらゆる分野から9万余語を採録し、五十音順で、片仮名見出し語に漢字を添え成句・格言・用例を例示した大著。片仮名の発音を表記に台湾国語の対訳を加え、日本語で説明する。

【閩南語共通語】
③閩南方言大詞典(修訂本)(周長楫主編、福建人民出版社、2006年12月第1版、1389頁、2007年12月修訂版、8,197円。発音用CD-ROM付)中国で初めての厦門音・泉州音・漳州音を共に記す最新版閩南語大詞典であり、閩南地方の俗語及び文化特徴についてわかりやすく紹介し、さらに台湾閩南語との比較を通してその特徴を踏まえた上でその源流を追求する。実用性に加え学術性にも富み、発音は国際音声記号(IPA)をもって表記し、漢字を付する。語釈は共通語を用いる。4万余りの語彙数には、厦門・泉州・漳州の方言の語彙1万6千以上、共通語に対応する語彙は2万余のほか、外来語彙などを含む。

(中国語)

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