HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報613号(2019年11月 1日)

教養学部報

第613号 外部公開

TLPドイツ語ボン大学夏季研修

平松英人

夏のTLPドイツ語研修が実施されているボンは、ライン川沿いにひっそりたたずむ人口三十二万人程度の落ち着いた大学町であり、ベートーベンの生地としてもよく知られている。その一方で旧西ドイツ時代首都であったボンは現在も首都機能を有し、国連機関等も多く存在するなど、多様な文化が共存する国際色豊かな一面も持ち合わせている。このボンという地の利を生かした、体験型のプログラムがこの研修の特色となっている。
この研修ではドイツ語学習を始めたばかりの一年生に、まずは二週間どっぷりと現地でドイツ語漬けの生活を送ってもらう。ドイツ語授業は一クラス六名と少人数であり、二週間のドイツ滞在が終わるころには、日本で受け身の授業スタイルに慣れている学生たちも、いつの間にかドイツ語を使って自然に会話をしている自分たちに気づき、驚くこともしばしばのようだ。
午前中のドイツ語授業以外にも、午後や週末には様々なプログラムが用意されている。ドイツ人学生との異文化交流をテーマとしたワークショップ、ボン大学教員らによるドイツ史やドイツ現代政治についての講演会、ケルンやアーヘン、デュッセルドルフなどへの遠足など、ドイツの社会や文化を様々な角度から知ることがきるよう工夫されている。
ちなみに午後のプログラムでは英語が用いられることもあり、参加者にとっては実践的な英語力を鍛えるよい機会にもなっているようだ。

(ドイツ・ヨーロッパ研究センター)

第613号一覧へ戻る  教養学部報TOPへ戻る

無断での転載、転用、複写を禁じます。

総合情報