HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報614号(2019年12月 2日)

教養学部報

第614号 外部公開

グローバルガバナンスにおけるEUと東アジア

森井裕一

国際研修「グローバルガバナンスにおけるEUと東アジア」は、大学院総合文化研究科欧州研究プログラムとトリーア大学修士課程プログラムの合同集中講義に、英語能力が高い若干の学部生を参加させ、高度な内容に接する機会を与える授業である。
今年の授業はリベラル国際秩序の動揺と中国の台頭を中心に据え、ヨーロッパと東アジアからどのように認識されているかについて、ドイツの大学の国際政治学を中心とした教員による講義と、投資規制など具体的な事例研究を学生が行うワークショップを組み合わせて実施された。さらに、ブリュッセルでは欧州委員会貿易総局の担当者や欧州連合日本政府代表部児玉大使による講演と質疑応答の機会も得るなど、政策形成の現場の視点も学んだ。セミナーハウス近くのケルト遺跡を訪問したり、ローマ帝国時代の遺跡が集積しているトリーア市を訪れたりするなどドイツの多様な歴史と文化に触れる機会もあった。
トリーア大学の学生が世界各地から集まった多様な集団であることを実感し、英語で実施されるドイツの大学の授業に集中的に接する機会を得ながら、ドイツとEUの様々な側面を見聞できて、参加者には良い刺激となったようである。

(地域文化研究/ドイツ語)

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