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最終更新日:2024.03.26

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イベント 2012.11.30

「日本/中国/オーストラリアの人間の安全保障」シンポジウム

New Approaches to Human Security in Asia-Pacific: China, Japan and Australia
出版記念「日本/中国/オーストラリアの人間の安全保障」シンポジウム

1994年に初めて提唱された「人間の安全保障」の概念は、これまで「広義の人間の安全保障」/「狭義の人間の安全保障」など、政策的論争に利用された歴史もあり、アジア地域において明確な定義が未だ成立していません。伝統的な、国家中心の安全保障が以前にも増して安全保障への柔軟なアプローチの促進を阻む今日、日本/中国/オーストラリアの立場から安全保障を捉え直し、互いに共有できる部分と隔たりの残る部分を明らかにしようと試みます。人間の安全保障やアジア/太平洋地域、国際関係などに関心のある方は是非参加していただければと思います。

​テーマ 日本/中国/オーストラリアの人間の安全保障
日 時 2012年12月5日(水)
9:30受付開始
10:00~12:05  セミナー
12:05~13:00 レセプション(軽食あり)
費 用 無料
場 所 東京大学駒場キャンパス
18号館 ホール(セミナー)、4階オープンスペース(レセプション)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html(地図)
目 的 1. 「人間の安全保障」は安全保障のどの分野に適用されるべきか
2. 「人間の安全保障」はどのアクターによって計画し実行され、どのような恩恵を誰が受けるべきかなどの疑問について議論し、「人間の安全保障」に対する国際的な議論に建設的な貢献を行なう
登壇者 佐藤安信 東京大学「人間の安全保障」プログラム(HSP) 教授、「人間の安全保障」フォーラム(HSF)理事
William Tow The Australian National University 教授
山本哲史 東京大学特任准教授、CDR事務局長
藤原帰一 東京大学大学院法学政治学研究科 教授
パネリスト Ren Xiao Fudan University 教授
David Walton University of Western Sydney 専任講師
Rikki Kersten The Australian National University 教授
栗栖薫子 神戸大学大学院法学研究科 教授
佐藤治子 大阪大学国際公共政策研究科 特任准教授
主 催 HSP(東京大学「人間の安全保障」フォーラム)、CDR(東京大学 移民・難民ドキュメンテーションセンター)
共 催 Australian National University、HSF(「人間の安全保障」フォーラム)
後 援 国際交流基金、Centre of Excellence in Policing and Security

参加登録:こちらから参加登録をお願い致します
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?fromEmail=true&formkey=dDJTbU5fQmVSSXRfenBaenpUWGJMM1E6MQ

NEW APPROACHES TO HUMAN SECURITY IN THE ASIA-PACIFICプロジェクトについて:
当 プロジェクトは、2009年に国際協力基金の支援により設立されました。このプロジェクトの第一の目標は、アジア/太平洋地域の日本/中国/オーストラリアが、それぞれ近年の非伝統的な安全保障への脅威に対し、どのように「人間の安全保障」政策を形成してきたかについて明らかにすることでした。また、第二の目標として、「人間の安全保障」に関する広範なデータベースがカナダをはじめとする英語圏にて構築されてきたのに対し、アジア圏をはじめとする非英語圏においては分析データの蓄積が少なく、英語圏との比較分析もなされていなかったという認識から、前述参加国それぞれの「人間の安全保障」データベースを構築し、それを既存のデータベースと比較することで「人間の安全保障」に関するより深い理解を醸成するというものでした。

このプロジェクトは大阪、キャンベラ、上海の三都市でのワークショップや、研究者間の相互訪問を通し進められ、その成果物がこの度、New Approaches to Human Security in the Asia-Pacific: China, Japan and Australiaとして出版に至り、その門出を記念するセミナーを開催する運びとなりました。

 

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