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最終更新日:2024.03.26

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イベント 2012.12.06

写真パネル展示「ムネモシュネ・アトラス──アビ・ヴァールブルクによるイメージの宇宙」

本展では,ロンドン大学ヴァールブルク研究所から提供を受けたデータにもとづき,ヴァールブルク逝去の年1929年に撮影された「ムネモシュネ・アトラス」全63枚の写真を,すでに失われて現存しない実物のパネルに近いサイズで展示します。ヴァールブルクは故郷のハンブルクに開設したヴァールブルク文化科学図書館で,「ムネモシュネ・アトラス」に類似した各種の図像パネルを閲覧室に展示し,無数のイメージに囲まれたその空間を舞台として,長時間に及ぶ,熱のこもった講演を行ないました。本展はそのような「イメージの劇場」を擬似的に再現しようとするものです。

本展ではさらに,新作の図像パネルを加えて行なう「ムネモシュネ・アトラス」についてのレクチャーや,ヴァールブルクの思想や方法の可能性を多面的に探るシンポジウムのほか,「ムネモシュネ・アトラス」を舞台装置とした,映像,音楽,朗読,そしてダンスが融合したパフォーマンスを通じ,この「イメージの宇宙」をさらに大胆に拡張することを試みます。写真パネル展示とともに,このような試みの数々によって,本展は,ヴァールブルクの脳裡で紡がれたイメージのネットワークを身体で経験することのできる稀有な機会になるでしょう。

会期 2012年12月15日(土)~22日(土)      16日(日)休
展示時間 10:30〜19:00(会場でのイベント開催時を除く)
会場 東京大学駒場キャンパス 21KOMCEE地下1階 MMホール
入場料 無料
主催 平成24年度科学研究費補助金・基盤研究(B)「ヴァールブルク美学・文化科学の可能性」(研究代表者:伊藤博明)
共催 東京大学表象文化論研究室,平成24年度科学研究費補助金・基盤研究(B)「科学の知と文学・芸術の想像力」(研究代表者:鍛治哲郎)
協力 東京大学駒場博物館,ありな書房
データ提供 ロンドン大学ヴァールブルク研究所
本展Blog http://mnemosyne-ut.tumblr.com/
問合せ先 e-mail warburg2012 [ at mark] gmail.com
※表記のメールアドレスの [at mark] は@に置き換えてください。

特別イベント──ヴァールブルクの宇宙を拡張する試み
*いずれも入場無料。ただし,入場者数の制限を行なう場合があります。

■レクチャー&ダンス・パフォーマンス

2012年12月15日(土) 「ムネモシュネ・アトラス」展会場
14:00~17:00(開場13:30) 新作パネルによる『ムネモシュネ・アトラス』解説

講師:伊藤博明(埼玉大学),加藤哲弘(関西学院大学),田中純(東京大学)
18:30~19:30(開場18:00) Mnemosyne Atlas Performance

作:原瑠璃彦(東京大学大学院)
ダンス:伊藤雅子(東京大学大学院),伊牟田有美

■シンポジウム

ヴァールブルク美学・文化科学の可能性
2012年12月22日(土)14:00〜18:00(開場13:30) 「ムネモシュネ・アトラス」展会場 

セクション1 情念定型のメタモルフォーゼ──ベル・エポックのニンファ
小澤京子(埼玉大学),加藤哲弘

セクション2 ヴァールブルク的方法──G.ディディ=ユベルマンのイメージ論
森元庸介(東京大学),田中純

セクション3 イメージの哲学──ジョルダーノ・ブルーノとヴァールブルク
岡本源太(岡山大学),伊藤博明

総合討議

関連イベント(表象文化論研究室主催)
*いずれも入場無料。

■オーディオ・ヴィジュアル・パフォーマンス

2012年12月19日(水)17:00~20:00 「ムネモシュネ・アトラス」展会場
出演者:長木誠司ゼミpd有志(岡本佳子,小川哲,永野京二郎,原島大輔,山上揚平)+河合政之with浜崎亮太

■対談&映像上映

マラルメ・プロジェクトⅢ 
『イジチュール』の夜へ
──「エロディアード」/「半獣神」の舞台から──

2012年12月21日(金) 18号館ホール(会場が他と異なりますのでご注意ください。)
16:00 開場
16:30~17:30 対談:渡邊守章,浅田彰
17:30~19:30 「マラルメ・プロジェクトⅢ」映像上映

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