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最終更新日:2024.03.26

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イベント 2013.09.09

第4回駒場サイエンス倶楽部
迅速な適応:寄生蜂の学習行動と甲虫の武器サイズ可塑性

区分 講演会等
対象者 在学生 /  大学生
開催日時 2013年9月24日 18:10 -19:10
会場 東京大学駒場キャンパス 16 号館  119・129 室
参加費 無料
申込方法 事前申込不要
概要

動物は状況に応じて行動や形態を柔軟に変化させる“適応性”を持っている.我々はその進化的意義および適応性の背景にある生理・遺伝機構の解明を進めている.

マメゾウムシに寄生する寄生蜂は豆内の 2 種のマメゾウムシ幼虫を探す時に匂い学習を利用しており,自らが育った宿主の匂いを記憶して,その匂いを頼りに羽化後に宿主を探すユニークな学習行動が存在する.これは宿主選好性を次世代へ引き継ぐ母性効果であり,選好性に迅速な進化をもたらしうる(嶋田).

また,カブトムシなど武器を持つ甲虫は,幼虫時の栄養条件によって成虫サイズが決まり,ケンカの得意な大きなオスと苦手な小さなオスが存在する.勝てる見込みのない小さなオス(=幼虫期に餌が少なかったオス)では,武器サイズを小さく,精巣や翅を大きく調節する適応的な生理的・発生的機構があり,代替戦術の進化を支える重要なメカニズムとなっている(岡田).

ポスター(PDF)

お問合せ先

統合自然科学科広報
integrated [at mark] bio.c.u-tokyo.ac.jp
内線46580
問合せ先:吉本
※表記のメールアドレスの [at mark] は@に置き換えてください。

 

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