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最終更新日:2017.12.15

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トピックス 2015.03.30

【受賞】広域科学専攻広域システム科学系の土井靖生助教が宇宙科学研究所賞を受賞しました

本研究科広域科学専攻広域システム科学系の土井靖生助教が、下記業績により第1回宇宙科学研究所賞を受賞しました。

受賞対象業績『赤外線天文衛星「あかり」遠赤外線検出器開発、及びそれを用いた高詳細な全天の遠赤外線画像データの作成』

日本初の赤外線天文衛星「あかり」の遠赤外線全天サーベイ観測の実施にあたり、装置開発・観測運用・観測データ処理の全てにおいて中心的役割を果たし、観測の成功に大きく貢献したことが評価されました。

波長0.1ミリメートル程度の遠赤外線は、星・惑星系誕生の過程を知るために鍵となる波長帯です。土井氏は検出器製作過程を工夫することで、「あかり」衛星に搭載用の世界最大規模の画素数となる検出器の開発に成功しました。

「あかり」衛星打上げ後、土井氏は観測天体に応じた衛星姿勢運用や検出器制御の計画立案を行い、一年五ヶ月に及んだ全天のサーベイ観測を成功させ、観測データの解析においても中心的な役割を果たしました。ノイズを含む検出器の出力信号から、真の信号を取り出すプログラムを開発し、遠赤外線の波長帯では世界最高の解像度を持つ全天の遠赤外線画像を完成させました。 完成した画像データは、JAXA宇宙科学研究所からインターネットを通じて世界の天文学者に向けて公開されています。 この画像データは、天文学の広い範囲の研究に大きく貢献すると期待されます。

表彰式は2015年3月12日(木)に宇宙科学研究所にて行なわれました。

宇宙科学研究所賞は、宇宙航空研究開発機構の宇宙科学・探査プロジェクトの実施にあたり、その成功の鍵となった顕著な功績又は貢献のあった機構外の個人(外国人を含む)を顕彰するため、2014年11月に創設されました。

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「あかり」の観測した全天の遠赤外線画像。青:90マイクロメートル、赤:140マイクロメートルの2色合成で示す。中央に水平に伸びるのが天の川。銀河系の中心領域を画像の中心にした360°の範囲を示す。Sの字状に薄く見えるのは、太陽系内の塵による光。「あかり」は全天の99%以上の領域を観測し、詳細な全天の遠赤外線地図を描き出した。観測されなかった残り1%未満の領域が画像中に黒いスジ状に見られる。色の青いほどより温かい星間物質、赤いほどより冷たい星間物質の存在を示す。星間物質が温かい領域ほど、そこでより多くの新しい星が生まれつつあることを示す。

関連URL: http://www.isas.jaxa.jp/j/about/award/index_isas.shtml

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