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最終更新日:2016.12.07

新任教員紹介

伊達 聖伸(ダテ キヨノブ)

所属 専攻地域文化研究専攻
学科教養学科
部会フランス語・イタリア語部会
職名 准教授
発令年月日 2019年4月 1日

 

略歴 ■最終学歴
リール第三大学博士課程修了
■学位
Ph.D
■前任職
上智大学外国語学部・准教授

 

担当科目 ■前期課程
フランス語
■後期課程
フランス現代社会論、フランス現代社会論演習
■大学院
近代ヨーロッパ文化変容論Ⅱ

 

研究活動 ■研究分野
宗教学
■研究業績
  1. 伊達聖伸『ライシテ、道徳、宗教学――もうひとつの19世紀フランス宗教史』勁草書房、2010年
  2. 伊達聖伸『ライシテからよむ現代フランス――政治と宗教のいま』岩波新書、2018年
  3. 宇野重規・伊達聖伸・高山裕二編『社会統合と宗教的なもの――十九世紀フランスの経験』、白水社、2011年(伊達聖伸「宗教革命としての民衆教育――キネの宗教的自由主義と共和主義」165~200頁)
  4. 宇野重規・伊達聖伸・髙山裕二編『共和国か宗教か、それとも――十九世紀フランスの光と闇』白水社、2015年(伊達聖伸「社会主義と宗教的なもの――ジャン・ジョレス」253~284頁、「鼎談:シャルリ以後の新たなフランス学に向けて」137~149、285~298頁)
  5. 伊達聖伸「「宗教的なもの」をとらえ返す近現代フランスと「西アジア」に対する眼差し――マルセル・ゴーシェ、ルイ・マシニョン、ムハンマド・アルクーン」柴田大輔・中町信孝編『イスラームは特殊か――西アジアの宗教と政治の系譜』勁草書房、2018年、1~31頁
  6. "La laïcité de reconnaissance s'enracine-t-elle au Japon ?", Diversité urbaine, vol. 13, n°1, 2013, pp.65-84.
  7. 「フランスにおけるイスラームの制度化と表象の限界――宗教を管理するライシテの論理」『ODYSSEUS』別冊2(2014)、2015年、35~57頁
  8. 「ケベックにおける間文化主義的なライシテ――その誕生と試練(上)」『思想』1110号、2016年10月、6~28頁、「ケベックにおける間文化主義的なライシテ――その誕生と試練(下)」『思想』1111号、2016年11月、137~154頁
  9. " "Religious Revival" in the Political World in Contemporary Japan with Special Reference to Religious Groups and Political Parties", Journal of Religion In Japan, Volume 5, 2016, pp.111-135
  10. 「カトリシズムとセクシュアル・デモクラシー――フランスの同性婚反対運動とライシテ」『上智ヨーロッパ研究』10号、2018年、47~66頁
■その他
Prix Auguste Comte, Maison d’Auguste Comte(2008)、渋沢クローデル賞(ルイヴィトン・ジャパン特別賞)(2011)、日本宗教学会賞(2011)、日仏社会学会奨励賞(2011)、サントリー学芸賞(思想・歴史部門)(2011)、小畑ケベック研究奨励賞(2015)

 

採用理由

伊達聖伸氏は宗教学を専門とする研究者であり、その研究の中心はフランスに固有の脱宗教化プロセスとしての「ライシテ」である。


伊達氏は博士課程での研究において、19世紀に「宗教」による社会的規範の専有が終わり脱宗教的な「道徳」が登場した過程に注目し、これが他ならぬ「宗教的なもの」を再定義する過程であり、さらにはそれを対象化する「宗教学」の成立の過程と重なることを明らかにした。自身の研究分野の起源をも問い直すこうした伊達氏の批判精神は、分野にとらわれない幅広い視野によって支えられており、このことは伊達氏が単に政治や宗教の動向を辿るのみならず、これをヴォルテールからベルクソンにいたる思想史の文脈に位置づけようとしているところにも現れている。この研究は、フランス語の博士論文および日本語の著書『ライシテ、道徳、宗教学』として公刊され、Prix Auguste Comte, Maison d’Auguste Comte、渋沢クローデル賞、日本宗教学会賞、日仏社会学会奨励賞、サントリー学芸賞を受賞した。


伊達氏はさらに、現代フランスにおける政治と宗教の関係を論ずるなかで、フランスさらにはヨーロッパにおいて喫緊の課題であるイスラムとの関係という問題に正面から取り組む一方、カナダのケベック州におけるいわゆる「イスラム・スカーフ問題」にも関心を寄せるなど、「ライシテ」を軸として地理的にも歴史的にもスケールの大きな研究活動を展開しており、その成果はすでに数多くの研究業績となって現れている。


また教育という点でも、伊達氏は専門の宗教学やフランス研究における教育経験のほか、外国語としてのフランス語の教授資格および教育経験を有しており、大きな貢献が期待される。人柄は温和で誠実、日本宗教学会、日本ケベック学会等でも要職にあり、その人望がうかがわれる。


以上の理由から、伊達氏を本研究科における次世代の教育研究を担うにふさわしい人物と判断し、採用に至ったものである。

 

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