新任教員紹介
鳥山 祐介(トリヤマ ユウスケ)
所属 | 専攻言語情報科学専攻 |
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学科教養学科 | |
部会ロシア語 | |
職名 | 准教授 |
発令年月日 | 2019年4月 1日 |
略歴 | ■最終学歴 ロシア国立人文大学大学院・歴史文学研究科ロシア文学専攻 |
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■学位 2004年12月 Ph.D |
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■前任職 千葉大学大学院人文科学研究院 准教授 |
担当科目 | ■前期課程 ロシア語 |
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■後期課程 言語態研究演習、テクスト分析演習 |
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■大学院 言語態基礎論、言語態分析演習 |
研究活動 | ■研究分野 ロシア文学 |
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■研究業績
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採用理由 | 鳥山祐介氏の専門は18-19世紀初頭のロシア文学・文化史である。ピョートル一世による西欧化政策が開始されてから「近代ロシア文学の父」ともされるプーシキンが現れるまでのこの時代は、近代以降のロシア文化の基礎が築かれた時代であり、19-21世紀のロシアを理解する上でも非常に重要であるにもかかわらず、この時代のロシアの文学・文化史に関する研究は日本では極めて遅れており、専門家の層はロシア本国や欧米でも決して厚いとは言えない。そのような中で鳥山氏は、汎ヨーロッパ的な文脈を重視し、他の芸術様式との比較を視野に入れた分野横断的な手法も取り入れながら、この時代のロシア文学・文化史の研究に大学院生の頃より一貫して取り組み、そのような研究上の空隙を埋めることを目指してきた。同時に、そこで得られた知見を活かし、プーシキンなどより後の時代のロシア文学の研究にも折に触れ取り組んできた。とりわけ、18世紀末から19世紀前半のロシアの文学作品(デルジャーヴィン、ムラヴィヨフ、カラムジン、プーシキン、ゴーゴリなど)における視覚イメージの分析と同時代の庭園芸術の様式や、風景表象との関連というテーマは、モスクワのロシア国立人文大学大学院に提出した博士論文「視覚文化と18世紀末‐19世紀初頭のロシア文学」として結実した。 またロシア語教育の実績も豊富で、2007年10月より千葉大学の専門教育および全学教育においてロシア語の初級、中級、および講読を担当してきたほか、非常勤講師として筑波大学においてロシア語初級、東京外国語大学の学部において文学作品の講読、大学院において研究論文の講読の授業を担当した。さらに、2016年10月から2017年3月にかけて放送されたNHKラジオ番組「まいにちロシア語・応用編」には講師として出演した。 以上のように、鳥山氏は研究業績においても教育においても優れており、本研究科准教授にふさわしい人物であると判断される。 |
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