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最終更新日:2016.12.07

新任教員紹介

鳥山 祐介(トリヤマ ユウスケ)

所属 専攻言語情報科学専攻
学科教養学科
部会ロシア語
職名 准教授
発令年月日 2019年4月 1日

 

略歴 ■最終学歴
ロシア国立人文大学大学院・歴史文学研究科ロシア文学専攻
■学位
2004年12月 Ph.D
■前任職
千葉大学大学院人文科学研究院 准教授

 

担当科目 ■前期課程
ロシア語
■後期課程
言語態研究演習、テクスト分析演習
■大学院
言語態基礎論、言語態分析演習

 

研究活動 ■研究分野
ロシア文学
■研究業績
  1. 「18世紀ロシアの『パイドーン』?―シチェルバートフ『魂の不死に関する対話』と1770-80年代のプラトン受容」『SLAVISTIKA』第31号(東京大学スラヴ語スラヴ文学研究室、2016年)、75-89頁
  2. 「ロモノーソフと修辞学的崇高―十八世紀ロシアにおける「精神の高揚」の様式化」、金沢美知子編『18世紀ロシア文学の諸相:ロシアと西欧 伝統と革新』水声社 2016年(分担執筆51-80頁)
  3. “Английский сад” как метафора в сочинениях Н.М. Карамзина, Russian Literature 75(1-4), 2014, pp. 477-490. 「カラムジンの著作における隠喩としての『英国式庭園』 
  4. 「イズマイロフ『南ロシアへの旅』に描かれたウクライナ:「風景」「歴史」「信仰」を巡る感傷旅行」中村唯史編『ロシアの南:近代ロシア文化におけるヴォルガ下流域、ウクライナ、クリミア、コーカサス表象の研究』、2014年、1-22頁
  5. 「巣箱から飛立つ蜜蜂の群れのように:クルイロフの寓話詩『鴉と鶏』と1812年のモスクワ」『千葉大学比較文化研究』第1号、2013年、122-137頁
  6. 「エカテリーナ期-ナポレオン戦争期のロシア詩の中のヴォルガ」『文化空間としてのヴォルガ』(北海道大学スラブ研究センター、2012年)、35-67頁
  7. Живописность в описании обеденного стола в поэзии Г.Р. Державина // Новый филологический вестник № 4 (11). М., 2010. С. 7-17.「デルジャーヴィンの詩における食卓描写の絵画性」『新文献学報知』第4 (11)号(モスクワ、2010年)、7-17頁
  8. 「プーシキン『スペードの女王』と光学劇場―「幻想性」のコンテクストをめぐって」『SLAVISTIKA』第25号(東京大学スラヴ語スラヴ文学研究室、2010年)、1-16頁
  9. 「第一次対トルコ戦争期(1768-74)のロシア文学:『ギリシア』表象と戦争イデオロギーの変遷」『ロシア語ロシア文学研究』第39号(日本ロシア文学会、2007年)、35-42頁
  10. 「エカテリーナの『壮麗なる騎馬競技』とペトロフの頌詩:近代ロシア国家像の視覚化に向けた1766年の二つの試み」『スラヴ研究』第54号(北海道大学スラブ研究センター、2007年)、33-63頁

 

採用理由

鳥山祐介氏の専門は18-19世紀初頭のロシア文学・文化史である。ピョートル一世による西欧化政策が開始されてから「近代ロシア文学の父」ともされるプーシキンが現れるまでのこの時代は、近代以降のロシア文化の基礎が築かれた時代であり、19-21世紀のロシアを理解する上でも非常に重要であるにもかかわらず、この時代のロシアの文学・文化史に関する研究は日本では極めて遅れており、専門家の層はロシア本国や欧米でも決して厚いとは言えない。そのような中で鳥山氏は、汎ヨーロッパ的な文脈を重視し、他の芸術様式との比較を視野に入れた分野横断的な手法も取り入れながら、この時代のロシア文学・文化史の研究に大学院生の頃より一貫して取り組み、そのような研究上の空隙を埋めることを目指してきた。同時に、そこで得られた知見を活かし、プーシキンなどより後の時代のロシア文学の研究にも折に触れ取り組んできた。とりわけ、18世紀末から19世紀前半のロシアの文学作品(デルジャーヴィン、ムラヴィヨフ、カラムジン、プーシキン、ゴーゴリなど)における視覚イメージの分析と同時代の庭園芸術の様式や、風景表象との関連というテーマは、モスクワのロシア国立人文大学大学院に提出した博士論文「視覚文化と18世紀末‐19世紀初頭のロシア文学」として結実した。


またロシア語教育の実績も豊富で、2007年10月より千葉大学の専門教育および全学教育においてロシア語の初級、中級、および講読を担当してきたほか、非常勤講師として筑波大学においてロシア語初級、東京外国語大学の学部において文学作品の講読、大学院において研究論文の講読の授業を担当した。さらに、2016年10月から2017年3月にかけて放送されたNHKラジオ番組「まいにちロシア語・応用編」には講師として出演した。


以上のように、鳥山氏は研究業績においても教育においても優れており、本研究科准教授にふさわしい人物であると判断される。

 

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