新任教員紹介
岡本 拓司(オカモト タクジ)
所属 | 専攻相関基礎科学系 |
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学科東京大学理学部物理学科 | |
部会哲学・科学史 | |
職名 | 教授 |
発令年月日 | 2017年11月16日 |
略歴 | ■最終学歴 東京大学大学院・理学系研究科 |
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■学位 2004年6月 博士(学術) |
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■前任職 東京大学総合文化研究科 准教授 |
担当科目 | ■前期課程 科学史、科学技術基礎論、初年次ゼミナール |
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■後期課程 科学技術史概論、科学史演習 |
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■大学院 科学史、科学技術思想 |
研究活動 | ■研究分野 科学史 |
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■研究業績
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■学内での活動 研究科長補佐(2006年度)、学際科学科科学技術論コース主任(2010~2016年度)、総長補佐(2017年度) |
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■学外での活動 日本科学技術史学会理事・会誌編集委員(1997年~)、日本物理学会物理学史資料委員(2000年~:2011年委員長、2017年副委員長)、日本物理学会会誌編集委員、日本科学史学会欧文誌編集委員(1997年~) |
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採用理由 | 岡本拓司氏の専門は、欧米および日本の物理学史・科学思想史・電気技術史で、単著一冊の他50編近い共著や論文を出版している。氏の業績は大きく次の4つの領域に及んでいる:(1)日本が科学をどう導入していったか、(2)学位論文で扱ったブリッジマン(ノーベル賞受賞者)および操作主義の研究、(3)ノーベル賞の歴史的研究、(4)実験機器の歴史分析。いずれも緻密な分析を行った論考として評価される。(1)は軍事科学・技術を常に念頭に置きながら論考を進めている点がユニークであり、(2)は当該領域における基本的文献の位置を占めている。また、(4)は実験機器の保存修復に従事し、駒場自然博物館・駒場図書館・柏図書館などに展示するなど、実践的成果を伴っている。 教育面では、1997年に着任して以来、講師・助教授・准教授として20年に及び行ってきた講義等において、安定した評価を受けている。また、大学院生に対する指導力も十分備えている。本務の講義以外にも、国際環境学コースにおける英語の講義や、科学技術インタープリター養成プログラムにおける講義、歴史部会において開講した講義、駒場博物館における展示など、本研究科の教育においてなしてきた貢献は大きい。 以上のように、岡本拓司氏は研究においても、教育においてもすぐれた業績を積み重ねてきており、本学の教授にふさわしい人物であると判断される。 |
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