新任教員紹介
塩見 雄毅(シオミ ユウキ)
所属 | 専攻相関基礎科学系 |
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学科統合自然科学科 | |
部会物理部会 | |
職名 | 准教授 |
発令年月日 | 2018年10月16日 |
略歴 | ■最終学歴 東京大学大学院・工学系研究科 |
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■学位 博士(工学) |
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■前任職 東京大学大学院・工学系研究科 特任講師 |
担当科目 | ■前期課程 物質科学基礎 |
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■後期課程 物性物理学、物性物理学演習、物質科学、量子計測学、統合自然科学セミナー、物質科学セミナー、物質科学実験、卒業研究等 |
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■大学院 凝縮系物理学、相関基礎科学演習、相関基礎科学特殊演習、相関基礎科学特殊研究、広域科学特別演習、広域科学特別講義 |
研究活動 | ■研究分野 凝縮系物理学,スピントロニクス |
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■研究業績
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■その他 トーキン科学技術賞 (2016)、原田研究奨励賞(2017) |
採用理由 | 塩見氏は34歳の新進気鋭の物質科学,とくに物性物理学の研究者である。物性の担い手である物質中の電子が持つ,電荷とスピンという二つの自由度のなかで,電荷のほうは昔から研究・利用され,今日のハイテク社会の礎ともなっている。これに対して,もう一つの自由度であるスピンの流れを研究し,利用する物理学の分野がここ数年で急速に成長してきた。その研究の途上で,ベリー位相,トポロジカル物質といった,物質中の電子の量子力学的位相幾何学的構造に関連した新しい概念が極めて重要な役割を演じるということがわかってきた。塩見氏は,これら,物質中のスピン自由度に端を発するトポロジカル物質に関して,幅広い系で,新しい現象・新しい物質の両面の開拓を,次々と行ってきた,若手研究者のなかでも最も注目される一人である。実験技術面でも,塩見氏は,物質合成・ナノ加工,電気・熱輸送特性測定,スピン流計測などの,新しいものを含む多岐にわたる技術を身に着けており,その上に立って,目覚ましい成果が生まれている。前職で新たに研究室をスタートさせてまだわずかしか半年しか時間が経過していない時に,既に,2報の論文を投稿しており,バイタリティー・アクティビティーともに,極めて高い。また,着任後の抱負も,新規分野の開拓に対して極めて,意欲的・野心的であり,特に,ここ,総合文化研究科のクロスディシプリナリーな環境を最大限活用し,修飾系・生態系との融合を上記分野に取り込もうとしており,本研究科として,願ってもない人材である。 教育面でも,非常にスペクトルの広い学生を多数指導し,育て上げた実績を有しており,本学統合自然科学科,大学院相関基礎科学系の教育にもその人材育成能力をあますところなく発揮してもらえるものと期待できる。 以上の理由から,塩見氏を本研究科准教授として採用するに至った。 |
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