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最終更新日:2016.12.07

新任教員紹介

市橋 伯一(イチハシ ノリカズ)

所属 専攻生命環境科学系
学科統合自然科学科
部会先進科学
職名 教授
発令年月日 2019年1月 1日

 

略歴 ■最終学歴
東京大学大学院・薬学系研究科
■学位
2006年3月 Ph.D.
■前任職
大阪大学大学院情報科学研究科 准教授

 

担当科目 ■前期課程
アドバンスト理科
■後期課程
統合自然科学セミナー
■大学院
生命環境科学演習Ⅰ・Ⅱ

 

研究活動 ■研究分野
進化生物学
■研究業績
  1. Sakatani, Y., Yomo, T., Ichihashi, N. Scientific Reports 8, 13089 (2018).
  2. Mizuuchi, R. and Ichihashi, N. Nature Ecology and Evolution, in press (2018)
  3. Yoshiyama, T., Ichii, T., Yomo, T., Ichihashi, N. Scientific Reports 8, 11867. (2018).
  4. Tsuji, G., Sunami, T., Ichihashi, N J Biosci Bioeng, In press (2018)
  5. Furubayashi, T., Ichihashi, N. Life, 8(1), 3; doi: 10.3390/life8010003 (2018)
  6. Murase, Y., Nakanishi, H., Tsuji, G., Sunami, S., Ichihashi, N. ACS Synthetic Biology, 7, 576–583 (2018)
  7. Bansho, Y., Furubayashi, T., Ichihashi, N.*, Yomo, T.* (*co-corresponding) Proc Nat Aca Sci USA, 113, 4045–4050 (2016)
  8. 14. Usui, K.*, Ichihashi, N.*, Yomo, T. (*equally contributed) Nucleic Acids Research 43, 8033-8043. (2015)
  9. Ichihashi, N., Aita, T., Motooka, D., Nakamura, S., Yomo, T. Molecular Biology and Evolution 32, 3205-3214. (2015)
  10. Ichihashi, N., Usui, K., Kazuta, Y., Sunami, T., Matuura, T., Yomo, T., Nature Communications, 4, 1-7, (2013)

 

採用理由

市橋伯一氏は進化する分子複製システムを世界で初めて構築するという画期的研究に成功し世界的に注目されている実験家である。


これは、人工的に作った人工ゲノム RNAと大腸菌から精製した無細胞翻訳系からなり、RNA から RNA 複製酵素が翻訳され、その複製酵素によって元の RNAが複製される。これを細胞のようなマイクロサイズの油中水滴に導入し、水滴の融合と分裂を繰り返すことにより長期継代実験を行ない、変異が導入され、複製効率が100 倍以上上がる進化を確認した。これを用い(1) 宿主となる人工ゲノム RNA から寄生体 RNAが生まれ、両者が共進化することを見出し、寄生体の存在が、際限のない進化と多様性を生み出すことを発見(2) 2種類のRNAが協力して機能を発現する系を構築、その協力関係が安定に維持できることを発見(3) RNA進化において構造揺らぎが生じやすい方向に進化が生じやすいことを確認など次々と重要な発見をおこなっている。成果はいずれもトップジャーナルに掲載されている。また最近の研究は大学院生を育てながら行った共同研究であり、指導者としての力量も示している。このような新分野を開拓しているトップ研究者が優れた研究を行いながら、大学院・後期課程・前期課程の意欲的な学生と駒場で出会い、お互いに刺激し合うことは、計り知れない教育効果ももたらす。


以上のように、市橋氏は研究においても教育においても優れており、本学の教授にふさわしい人物であると判断される。

 

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