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最終更新日:2016.12.07

新任教員紹介

阿部 光知(アベ ミツトモ)

所属 専攻広域科学専攻・生命環境科学系
学科統合自然科学科
部会生物部会
職名 准教授
発令年月日 2019年4月 1日

 

略歴 ■最終学歴
北海道大学大学院・理学研究科
■学位
2001年3月 博士(理学)
■前任職
東京大学大学院 理学系研究科 准教授

 

担当科目 ■前期課程
植物科学、生命科学Ⅱ、全学自由研究ゼミナール「最先端の生命科学研究を駒場で体験する」
■後期課程
光生物学、統合生命科学特論Ⅱ、生命科学概論、統合自然科学セミナー、生命科学研究法、統合生命科学セミナーII
■大学院
生命環境科学特殊研究、生命環境科学演習

 

研究活動 ■研究分野
植物分子遺伝学
■研究業績
  1. Abe M et al., Development, 146: dev171504 (2019)
  2. Shibuta M and Abe M, Plant & Cell Physiology, 58: 2017-2025 (2017)
  3. Abe M et al., Plant Journal, 83: 1059-1068 (2015)
  4. Kaya H et al., Plant Cell, 26: 1069-1080 (2014)
  5. Saiga S et al., Development, 139: 1391-1398 (2012)
  6. Abe M and Notaguchi M et al., Plant and Cell Physiology, 49: 1645-1658 (2008)
  7. Abe M et al., Science, 309: 1052-1056 (2005)
  8. Abe M et al., Development, 130: 635-643 (2003)
  9. Takahashi T et al., Plant cell, 14: 2085-2093 (2002)
  10. Abe M et al., Plant Journal, 26: 487-494 (2001)
■その他
文部科学大臣表彰若手科学者賞(2012)、日本植物学会奨励賞 (2011)、日本植物学会JPR論文賞(2010)、日本植物生理学会論文賞(2007)

 

採用理由

阿部光知氏の専門は植物の分子遺伝学で、花成制御のしくみに関する研究である。植物は栄養成長から生殖成長へと切り替えるときに、茎の先端にある茎頂分裂組織において花器官の原基を形成して花芽を形成する。この現象は花成と呼ばれる。この花成を誘導する物質として、フロリゲンというものの存在が1936年にチャイラヒアンによって提唱され、それ以来、世界中の研究者がフロリゲンの実体を探したが、約70年間、その実体が何であるかは不明であった。しかし、2005年にようやく、阿部氏らによってフロリゲンの実体がFlowering locus Tという遺伝子にコードされたFTタンパク質であることが発見された。この発見は、植物生理学における快挙であり、花成制御のしくみを解き明かす基礎研究としてだけでなく、花芽の形成を人工的に自由にコントロールする道を開く応用研究としても画期的なもので、植物生理学の研究分野に大きなインパクトを与える研究成果として高く評価されている。この成果は、2005年にScience誌で発表され、Science誌の選ぶ2005年Breakthrough of the yearの第3位に選ばれている。その後も阿部氏はFTによる花成制御の研究を継続し、現在までに多数の原著論文を発表している。教育面では前期課程の全学ゼミ、初年次ゼミナール、後期課程の遺伝学や生化学・分子生物学などを担当され、大学院生の教育や研究指導においても大きく貢献されている。


以上のように、阿部氏は研究業績においても、教育においても十分な業績を有しており、本学の准教授に相応しい人物であると判断される。

 

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