広域科学専攻
広域科学専攻は、大学院重点化による改組・拡充で現在3つの系(生命環境科学系、広域システム科学系、相関基礎科学系)を擁しています。2011年現在、広域科学専攻の教員数は172人(生命環境科学系57人、相関基礎科学系73人、広域システム科学系42人)となっています。また、2011年現在、大学院博士課程在籍者数は約210人、修士課程在籍者数は約240人となっています。
広域科学専攻は、生命科学、 数理科学、情報科学、物質科学など多彩な分野から成り立ち、さまざまなバックグラウンドを持った教員が相互に協力しながら、教育・研究を推進している大規模な組織です。広域科学専攻では、このような学問分野を物理学、化学、生物学、地学などのような既存の学問分野に細分化せず、それぞれ独自の教育・研究目標を掲げた3つの系に分け、互いに連携をとりつつ教育・研究に携わっています。
生命環境科学系では、「DNAから人間まで」をキーワードにライフダイナミクスの構築を、広域システム科学系では、「人工システムから宇宙まで」をキーワードにマクロ・システムサイエンスの構築を目指しています。また相関基礎科学系では、「クオークからインテリジェントマテリアルまで」をキーワードに素粒子・原子核、原子・分子から様々な高次構造体までを対象とする広範かつ最先端の物質科学研究の構築を目指しています。広域科学専攻の特色は、学際性に重きを置いている点にあります。実際に本専攻では、数学、物理学、化学、生命科学、宇宙地球科学、情報科学、身体運動科学、心理学、人文地理学、科学史・科学哲学、科学技術論などの各研究分野の第一線で活躍する研究者が一堂に会しています。特に理系分野の境界領域と言われる、自然現象の数理モデル、物理化学的手法を駆使した生命科学計測、環境健康科学、環境生態学、心理現象の科学的解析、科学技術倫理などでの先鋭的な研究が行われています。
新しい学問を開拓する希望にあふれた学生が志望することを願っています。