新任教員紹介
西村 弓(ニシムラ ユミ)
所属 | 専攻国際社会科学専攻 |
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学科教養学科 | |
部会法・政治 | |
職名 | 教授 |
発令年月日 | 2017年9月 1日 |
略歴 | ■最終学歴 東京大学大学院・総合文化研究科 |
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■学位 2008年10月 博士(学術) |
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■前任職 東京大学大学院総合文化研究科 准教授 |
担当科目 | ■前期課程 法I、初年次ゼミナール文科 |
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■後期課程 国際法、国際機構,特殊講義「空間秩序と国際法」 |
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■大学院 国際関係法I、国際関係論演習III |
研究活動 | ■研究分野 国際法 |
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■研究業績
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■学外での活動 資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会臨時委員,文部科学省科学技術・学術審議会海洋開発分科会委員,人事院試験専門委員 |
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採用理由 | 西村弓准教授の専門は国際法学であり、質量ともに優れた研究業績を積み重ねて、気鋭の国際法学者としてきわめて高い評価を受けている。とくに「国家責任法」の領域においては、博士論文「国家責任法の法的基盤―合法性概念の成立条件と現代国際法におけるその意義―」のほか、国際法学の代表的なジャーナルである『国際法外交雑誌』に採用・掲載された2編の論文(「国家責任法の機能」95巻3号、「国家責任法の妥当基盤」102巻2号)をはじめとする多数の論文によって、この問題に関するわが国の学界の第一人者であると目されており、また、現在世界で最も権威のある注釈書のひとつであるOxford Commentaries on International Law: The Law of International Responsibility (OUP, 2010)の”Sources of the obligation”の執筆を担当するなど国際的にも高い評価を受けている。また、西村准教授の研究は、国家責任法以外にも、投資紛争法、海洋法、原子力法など、国際法学の広い領域をカバーしており、これまでに共著書2編のほか論文60編以上を公表しており、その学識を評価されて、Japanese Yearbook of International Lawの編集委員、及び外務省・法務省・人事院等の政府関係機関の各種委員としても活躍している。 教育面では、前期・後期・大学院のすべてについて、国際法学を中心とする授業を担当して学生の評価も高く、院生指導についても定評がある。また、学内行政においても国際社会科学専攻・国際関係論コース主任その他の重要な役職をつとめて積極的に貢献してきており、その温厚・誠実な人柄とあいまって、同僚からも絶大な信頼を得ている。 以上のように、西村准教授は研究業績においても、教育、学内行政においても本学教授にふさわしく、たとえ公募を実施したとしても、西村准教授以上の適任者を獲得することは望めないと判断し、同氏の教授昇任を決定した次第である。 |
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