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最終更新日:2020.04.03

新任教員紹介

高見 典和(タカミ ノリカズ)

所属 専攻国際社会科学専攻
学科教養学科
部会経済・統計部会
職名 准教授
発令年月日 2021年4月 1日

 

略歴 ■最終学歴
大阪大学大学院・経済学研究科
■学位
2009年3月 博士(経済学)
■前任職
首都大学東京都市教養学部・経済経営学部 准教授

 

担当科目 ■前期課程
初年次ゼミナール, 経済Ⅱ,経済思想史
■後期課程
社会経済学,日本社会研究
■大学院
相関社会科学演習I, 現代社会論II

 

研究活動 ■研究分野
経済学史,社会経済学
■研究業績
  1. Norikazu Takami. 2019. The Role of the Cowles Commission and RAND Corporation in Transforming Mathematical Economics in the Mid-twentieth Century. 『経済学史研究』61巻1号94-103頁
  2. 高見典和 2017 「20世紀前半の計量経済学の歴史――サーベイと計量書誌学的考察」 『経済研究』68巻3号264-279頁
  3. Norikazu Takami. 2015. The Baffling New Inflation: How Cost-push Inflation Theories Influenced Policy Debate in the Late-1950s United States. History of Political Economy, 47(4): 605–629.
  4. Norikazu Takami. 2014. The Sanguine Science: the Historical Contexts of A.C. Pigou’s Welfare Economics. History of Political Economy, 46 (3): 357-386.
  5. Norikazu Takami. 2014. Models and Mathematics: How Pigou Came to Adopt the IS-LM-model Reasoning. Journal of the History of Economic Thought, 36 (2): 169-186.
  6. 高見典和 2014 「欧米での科学社会論を用いた経済学史研究」 『経済学史研究』55巻2号109-115頁
  7. Norikazu Takami. 2011. Pigou on business cycles and unemployment: An anti-gold-standard view. European Journal of the History of Economic Thought, 18 (2): 235–247.
  8. Norikazu Takami. 2009. Pigou on the minimum wage: An institutional inquiry into the labour market. History of Economics Review, Winter 49: 32–44.
  9. 高見典和 2006 「初期ピグーの労使関係論――『産業平和の原理と方法』を中心として」 『経済学史研究』48巻1号78-92頁
  10. 野原慎司,沖公祐,高見典和 2019 『経済学史 経済理論誕生の経緯をたどる』,日本評論社(担当:10,12〜18章)

 

採用理由 高見先生の研究分野は経済学史であり,「厚生経済学」を確立したアーサー・セシル・ピグーの研究,および,20世紀後半の景気循環論における公共的政策論争を扱った研究で世界的な業績をお持ちです。  ピグーの厚生経済学については,失業の理論と景気循環論において通説を覆す重要な貢献をなさいました。すなわち,前者については,ピグーが最低低賃金制を支持しするという通説に対して,ピグーが最低賃金制に課した様々な制約をあきらかにし,後者については,貨幣的要因が失業において重大であると解釈する通説に対し,ピグーが,高い失業率の主要因を貨幣賃金率の調整の失敗に求めている点を指摘し,通説を大きく修正しました。これらの業績は,経済学史分野のトップジャーナルであるHistory of Political Economy誌を含む2本の査読付き英文雑誌に発表されています。  さらに,その後,高見先生は,1950年代後半のアメリカにおいて,コストプッシュインフレ理論が景気循環をめぐる政策論議に大きな影響を与えたこと,そして,当該政策論争によりインフレをコントロールする政策自体が,のちのインフレ高進を招くきっかけになったことを明らかにする画期的論考も,同じくHistory of Political Economyに掲載されています。  ほかにも,ピグーの主著の1つである『ピグー 知識と実践の厚生経済学』をミネルヴァ書房から単独で訳出され,また,教科書『経済学史』も,昨年,日本評論社から共著で出版されています。  教育面につきましては,現在首都大学東京経済経営学部にて,学部から大学院に至るまで様々な入門・応用系の講義科目を担当されています。また,デューク大学に客員研究員として滞在した経験もあり,GSPやPEAKなどで開講されている様々な英語科目もご担当いただけます。高見先生のご研究分野は,経済学史という分野を越えて,社会思想史や政治理論にもかかわる分野であることから,学際的な教育を特徴とする駒場に相応しいものと言えます。  お人柄につきましても,誠実温厚かつ勤勉実直な方であり,何事にも積極的な姿勢をお持ちで,行政面での御活躍も期待できると確信します。以上の理由から,高見先生よりも相応しい候補はいないという判断に至りました。

 

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