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最終更新日:2020.04.03

新任教員紹介

井坂 理穂(イサカ リホ)

所属 専攻地域文化研究専攻
学科教養学科
部会歴史
職名 教授
発令年月日 2021年4月 1日

 

略歴 ■最終学歴
ケンブリッジ大学・歴史学・博士課程
■学位
Ph.D.
■前任職
東京大学総合文化研究科 准教授

 

担当科目 ■前期課程
歴史I, 近現代史, 初年次ゼミ
■後期課程
アジア地域史、南アジア地域文化研究
■大学院
環インド洋文化交流論

 

研究活動 ■研究分野
南アジア史
■研究業績
  1. 『食から描くインド 近現代の社会変容とアイデンティティ』春風社,2019年(共編)
  2. 『現代インド5 周縁からの声』東京大学出版会,2015年(共編)
  3. 「「近代」の知を問いなおす 歴史学・歴史叙述をめぐる問い」東京大学教養学部歴史学部部会編『歴史学の思考法』岩波書店, 2020年
  4. 「植民地インドの社会と文化」長崎暢子編『世界歴史大系 南アジア史4 近代・現代』山川出版社,2019年
  5. 「ボンベイ エリート層から見た「世界」」羽田正編『MINERVA世界史叢書① 地域史と世界史』ミネルヴァ書房,2016年
  6. (翻訳)アミタヴ・ゴーシュ『シャドウ・ラインズ 語られなかったインド』而立書房,2004年
  7. 'Gujarati Elites and the Construction of a Regional Identity in the Late Nineteenth Century', in Crispin Bates (ed.), Beyond Representation: Colonial and Postcolonial Constructions of Indian Identity (New Delhi: Oxford University Press, 2006)
  8. 'Indian Nationalism and Gujarat Ni Asmita: KM Munshi on Language Problems', in Sharmina Mawani and Anjoom Mukadam (eds), Gujarati Communities Across the Globe: Memory, Identity and Continuity (Stoke on Trent, Sterling: Trentham Books, 2012)
  9. 「インドにおける州再編問題 ボンベイ州の分割過程」『アジア・アフリカ言語文化研究』81号,2011年,71-103
  10. 「M.K.ガーンディーとグジャラートの言語・文学」『アジア・アフリカ地域文化研究』第8-2号,2009年, 177-94.

 

採用理由

井坂理穂氏は、主に南アジア近代の政治・社会史に関する研究を続けている。とりわけインドにおける植民地支配、ナショナリズム、独立後の国家建設をめぐり、知識人たちの間で展開された議論・言説を多角的に分析し、多数の業績を発表してきた。それらは、インド近代史研究者からだけではなく、植民地となったほかの地域を専門とする研究者、民族解放運動や近代国家の形成に関心を持つ研究者からも注目されるものとなっている。また近年は、マイノリティから見たインド社会、あるいは食文化を切り口とした「国民文化」の形成についての研究を、文化人類学、文学等の他分野の研究者をともに展開している。その成果は、同氏が中心となった論文集としてまとめられ、南アジア近現代の変容を新たな切り口から描くものとして高い評価を得ている。なお井坂氏の業績のなかには、英語による論文や学会報告も多数含まれ、同時に氏は国際的な共同研究プロジェクトの組織にも携わってきた。このように氏は、駒場の掲げる学際的、国際的な研究を実践し、着実に成果を上げてきたと言える。

教育についても、井坂氏は、前期課程・後期課程・大学院の三層にわたり、熱心に取り組んで来られた。前期課程教育では、南アジア史を軸にした授業を通じて、歴史研究についての学生の関心を喚起し、歴史学の方法について伝えている。後期課程や大学院の授業でも学生に寄り添った、丁寧な指導を進めている。また、後期課程のJEAなど、英語で行われる授業も担当し、好評を得ている。  学内での各種委員としても、後期課程教養学科地域文化研究文化アジア・日本研究コース主任、グローバル地域研究機構南アジア研究センター副センター長GSP運営委員など、多数の重要な委員を歴任して来られた。その業務を井坂氏は、協調性を持って、着実、確実に進めて来られたことは、だれしもが認める事実である。

以上のことから、井坂理穂氏は、研究、教育、学内実務のいずれをとっても、優秀な能力の持ち主であり、本学の教授職にふさわしい人物であると、判断する。

 

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