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最終更新日:2020.04.03

新任教員紹介

張 政遠(チョウ セイエン)

所属 専攻地域文化研究専攻
学科教養学科
部会中国語
職名 准教授
発令年月日 2020年5月 1日

 

略歴 ■最終学歴
東北大学大学院文学研究科
■学位
2007年3月 博士(哲学)
■前任職
香港中文大学日本研究学科・講師

 

担当科目 ■前期課程
中国語一列・二列
■後期課程
東アジア教養学理論、東アジア教養学演習
■大学院
アジア社会比較発展論

 

研究活動 ■研究分野
哲学(日本哲学、東アジア文学、間文化哲学)
■研究業績
  1. “Reading Tanaka Shōzō as an Ethical Person After Fukushima.” In: Thomas Taro Lennerfors, Kiyoshi Murata (eds.), Tetsugaku Companion to Japanese Ethics and Technology, Tetsugaku Companions to Japanese Philosophy Vol. 1, Springer, 2019
  2. Globalizing Japanese Philosophy as an Academic Discipline, V&R Unipress/NTU Press, 2017.
  3. 《西田幾多郎——跨文化視野下的日本哲學》, Taipei: National Taiwan University Press, 2017.
  4. 《東亞視域中的自我與個人》, Taipei: National Taiwan University Press, 2015.
  5. 《東亞視野下的日本哲學──傳統、現代與轉化》, Taipei: National Taiwan University Press, 2013.
  6. 『日本哲学の多様性』、世界思想社、 2012.
  7. Frontiers of Japanese Philosophy 4: Facing the 21st Century. Nagoya: Nanzan Institute for Religion and Culture, 2009.
  8. 《日文&廣東話=日本語と広東語》, Hong Kong: Centre for Advancement of Chinese Language Education and Research, University of Hong Kong, 2009.
  9. “The Problem of I and Thou in Nishida Kitarō’s Philosophy,”Master Thesis, Sendai: Tohoku University, 2003.
  10. “Person and Man in the Philosophical Anthropology of Max Scheler,” Master Thesis, Hong Kong: Chinese University of Hong Kong, 2000.

 

採用理由

 張政遠氏は日本哲学、東アジア哲学、間文化哲学を専門としている。特に、西田幾多郎と現象学的倫理学を媒介にしながら独自の比較哲学の視座を切り拓いている。西田幾多郎について、張氏は西田を起点として、九鬼周造、和辻哲郎、阿部次郎、高橋里美、柄谷行人から、さらには柳田國男、田中正造への関心へと広げる。張氏の研究の特徴はこれらの哲学者や知識人の思想を、身体性をともなった生活のアクチュアリティにおいて再言説化しようとする姿勢である。また、現象学を媒介とした、東アジア哲学と西洋哲学の比較においても優れた業績を有している。その過程では、香港で活躍した現代新儒家哲学の唐君毅や労思光、さらには植民地時代における台湾の哲学研究状況の発掘が行われ、東アジアの近代における哲学の言説とディシプリンがどのように分有されていったのか、そして、それらが、今日的な文脈においてどのように普遍化されていくポテンシャルを有しているのかが問われている。


 これらの研究を通じて、張氏は多彩な国際研究活動を展開している。英語、中国語、日本語で発表される数々の研究業績を見れば、彼が日本哲学の国際化において、最も精力的に活躍している研究者であると言っても過言ではないことがわかる。


 張政遠氏の人柄はきわめて温厚かつ柔軟であり、香港中文大学在職中には、大学院生を組織して日本の東北地方を始め各地にフィールドワークを行うなど、教育に対する献身的な熱意にもあふれている。着任後は、専攻・部会のほか、東アジア藝文書院(EAA)において研究・教育に従事することになる。駒場における関連分野研究の国際化を力強く推進することが期待される。

 

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