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新任教員紹介

鳥山 祐介(トリヤマ ユウスケ)

所属 専攻言語情報科学専攻
学科教養学科
部会ロシア語
職名 教授
発令年月日 2024年4月 1日

 

略歴 ■最終学歴
ロシア国立人文大学大学院・歴史文学研究科ロシア文学専攻
■学位
2004年12月 Ph.D
■前任職
大学院総合文化研究科 准教授

 

担当科目 ■前期課程
ロシア語
■後期課程
言語態研究演習、テクスト分析演習
■大学院
言語態基礎論、言語態分析演習

 

研究活動 ■研究分野
ロシア文学
■研究業績
  1. 「18世紀ロシアの『パイドーン』?―シチェルバートフ『魂の不死に関する対話』と1770-80年代のプラトン受容」『SLAVISTIKA』第31号(東京大学スラヴ語スラヴ文学研究室、2016年)、75-89頁
  2. 「ロモノーソフと修辞学的崇高―十八世紀ロシアにおける「精神の高揚」の様式化」、金沢美知子編『18世紀ロシア文学の諸相:ロシアと西欧 伝統と革新』水声社 2016年(分担執筆51-80頁)
  3. “Английский сад” как метафора в сочинениях Н.М. Карамзина, Russian Literature 75(1-4), 2014, pp. 477-490. 「カラムジンの著作における隠喩としての『英国式庭園』 
  4. 「イズマイロフ『南ロシアへの旅』に描かれたウクライナ:「風景」「歴史」「信仰」を巡る感傷旅行」中村唯史編『ロシアの南:近代ロシア文化におけるヴォルガ下流域、ウクライナ、クリミア、コーカサス表象の研究』、2014年、1-22頁
  5. 「巣箱から飛立つ蜜蜂の群れのように:クルイロフの寓話詩『鴉と鶏』と1812年のモスクワ」『千葉大学比較文化研究』第1号、2013年、122-137頁
  6. 「エカテリーナ期-ナポレオン戦争期のロシア詩の中のヴォルガ」『文化空間としてのヴォルガ』(北海道大学スラブ研究センター、2012年)、35-67頁
  7. Живописность в описании обеденного стола в поэзии Г.Р. Державина // Новый филологический вестник № 4 (11). М., 2010. С. 7-17.「デルジャーヴィンの詩における食卓描写の絵画性」『新文献学報知』第4 (11)号(モスクワ、2010年)、7-17頁
  8. 「プーシキン『スペードの女王』と光学劇場―「幻想性」のコンテクストをめぐって」『SLAVISTIKA』第25号(東京大学スラヴ語スラヴ文学研究室、2010年)、1-16頁
  9. 「第一次対トルコ戦争期(1768-74)のロシア文学:『ギリシア』表象と戦争イデオロギーの変遷」『ロシア語ロシア文学研究』第39号(日本ロシア文学会、2007年)、35-42頁
  10. 「エカテリーナの『壮麗なる騎馬競技』とペトロフの頌詩:近代ロシア国家像の視覚化に向けた1766年の二つの試み」『スラヴ研究』第54号(北海道大学スラブ研究センター、2007年)、33-63頁

 

採用理由  鳥山祐介氏は2019年4月に本研究科に着任して以来、前期課程ではロシア語、後期課程で(言語態・テクスト文化論コース)と大学院(言語情報科学専攻)では専門の18世紀から19世紀初めにかけてのロシア文学・文化史に関する言語態関係科目を教えてきた。また、研究面では、デルジャーヴィンやロモノーソフなどの韻文作品と啓蒙思想の関係、カラムジンの歴史小説の戯曲化の問題などを中心に、汎ヨーロッパ的、かつ学際的視野に立った手堅い研究を続けており、日本ロシア文学会、日本18世紀学会を始め多くの学会に所属して国際学会でも活発に発表を行うなど、日本のロシア文学研究界をリードする存在の一人である。近年では事典の編集などを通じて研究成果の社会への還元をとくに積極的に行っている。行政面でも本研究科着任直後からTLP委員、学部報委員などを務め、2022年度から言語態・テクスト文化論コース教務委員、2023年度からTLP委員長を務めるなど、重要な仕事をこなしてきた。誠実、温厚な人柄で、同僚、学生からの信頼も厚い鳥山氏は、教育、研究、行政のどの面をとっても本研究科教授にふさわしい人材として審査員の満場一致の評価を得た。

 

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