新任教員紹介
谷本 道昭(タニモト ミチアキ)
所属 | 専攻言語情報科学専攻 |
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学科教養学科 | |
部会フランス語・イタリア語部会 | |
職名 | 准教授 |
発令年月日 | 2024年4月 1日 |
略歴 | ■最終学歴 パリ第7大学大学院 |
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■学位 2016年9月 Ph.D |
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■前任職 明治大学経営学部 准教授 |
担当科目 | ■前期課程 フランス語一列・二列 |
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■後期課程 テクスト分析演習、言語態基礎 |
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■大学院 言語態分析演習 |
研究活動 | ■研究分野 フランス文学 |
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■研究業績 1.La figure du conteur chez Balzac (博士論文) 2.Lire, voir, penser l’œuvre de Jean-Philippe Toussaint (共著) 3.『フランス文学を旅する60章』 (共著) 4.アンドレ・バザン『映画とは何か』 (共訳) 5.「二つの裁判とそのクロニック―ヤニック・エネルとエマニュエル・キャレール、二人の作家=ジャーナリストとその「立場」について」 (単著論文) 6.「拒絶された手紙―書簡=小説としての初版『谷間の百合』」 (単著論文) 7.「〈マテイラム・ミスラ〉再訪―芥川龍之介「魔術」別解の試み」 (単著論文) 8.「バルザック『ゴリオ爺さん』〈ボーセアン夫人の最後の舞踏会〉をめぐって―「罪を犯した女たち」と人物再登場法」 (単著論文) 9.「バルザックとパリの泥―『金色の眼の娘』『ゴリオ爺さん』『シビレエイ』」(単著論文) 10.バルザック「『谷間の百合』序文」 (単独訳) |
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採用理由 | 谷本道昭氏の専門は、19世紀フランスを代表する作家バルザックおよび出版文化史である。パリ第7大学に提出された博士論文「バルザックにおける「コントの作者」の形象」は、バルザックが元来「小説家」よりも「コント(小話)の作者」を自任し、「コント」という文学ジャンルを引き受けつつ革新しようとしていたことを、草稿や出版文化の分析から検証する画期的な研究である。以来、谷本氏は、社会文化的背景を幅広く視野に収め、資料の綿密な調査と緻密なテクスト分析に基づいた文学研究を展開し、古典的な作品の新たな相貌を浮かび上がらせることに成功している。その確実な分析手腕をもって、近年では日本近代文学や現代フランス文学も分析対象としており、総合文化研究科の教育に大いに貢献することが期待できる。 谷本氏は本学教養学部附属教養教育高度化機構の准教授として「初年次ゼミナール文科」および「全学自由研究ゼミナール文科」を担当した経験から、本学の前期課程教育について熟知している。フランス語やフランス文学の教育経験も十分に積んでおり、その経験は面接時のフランス語の模擬授業で発揮された。 谷本氏は本研究科言語情報科学専攻の助教を務めた経験もあり、その的確で着実な業務遂行は専攻教員の厚い信頼を得ていた。人柄は温厚で落ち着いており、仕事に対してはつねに誠実である。 以上の点から、谷本氏は総合文化研究科准教授として最適な方であると判断した。 |
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