文理の壁を超えた新しい融合領域を生み出す人材を養成する

文理融合新学科 学際科学科

21世紀に入り、気候変動やエネルギー問題、地域間格差問題、先端科学技術や高度情報技術の社会でのあり方など、複雑かつグローバルな問題への対応の必要性が高まっています。既成の細分化された個別の学問領域によっては扱えない、現代社会のこうした重要な課題に対し、柔軟な思考と適切な方法論を用いて新しい課題に総合的な視点をもって対処できる人材の育成が、今まさに求められています。本学科は、「科学技術論コース」、「地理・空間コース」、「総合情報学コース」、「広域システムコース」、「国際環境学コース」の5コースから構成されていますが、学科全体の特色を理解し、分野横断の問題意識を共有できるよう、学科共通の科目も設けています。主専攻の5コース以外に、更に、科学技術論、地理・空間、総合情報学、広域システム、進化学の5つのサブプログラムを副専攻として組み合わせることで、複数の専門を自分でデザインできるようにしています。


ケーニッヒの音響分析機(1890年頃)

ケーニッヒの音響分析機(1890年頃)

科学技術論コース

科学技術論コースでは、自然科学の基礎的な理解と人文社会科学に関する幅広い知識に基づき、科学技術が現代社会に提起している問題を深く検討し、積極的な提案をなしうる人材を養成します。すなわち、科学技術を、歴史的、哲学・倫理学的、社会的な観点から分析し、科学技術の社会的文化的文脈やその政治的倫理的な含意を考察します。そして、現代社会において科学技術がどのような役割を果たしているのか、また社会に恩恵をもたらす科学技術であるために、今後、どのような方向に発展していくべきかを探求します。


工場見学の様子

工場見学の様子

地理・空間コース

地理・空間コースでは、地理学をはじめとする空間諸科学を基盤に、地理情報システム(GIS)、フィールドワーク、空間デザインといった調査・分析ツールを習得させつつ、空間による社会の制約、社会による空間の構築・再編という視点から現代社会の諸問題を論理的に思考し、政策や計画立案といった実践的・応用的能力をも備えた人材の育成を目指しています。


高速かつ頑健な粘弾性体アニメーション

高速かつ頑健な粘弾性体アニメーション

総合情報学コース

総合情報学コースでは、大量で多様な情報から真に必要とする情報を効率良く安全に抽出・生成し、人間社会の幸福や安心安全、文化の保全発展に役立てることを目指しています。コンピュータネットワークやプログラミングなどの情報科学・工学の知識を習得するとともに、ICT技術を駆使しながら、文理を横断した、さらには文化芸術までをも包含する総合的な情報学を体得することができます。


分子情報に基づく全生物の系統樹

分子情報に基づく全生物の系統樹

広域システムコース

本コースでは、生物多様性の基礎となる生態系や進化、地球や宇宙の構成や変遷、環境の化学的変化などの自然科学の基礎的な理解を得るとともに、情報科学・数理科学の知識やシステム論的思考を身につけることを目指します。このようなカリキュラムにより、学際的な先端研究や社会的に求められている複合的問題解決を遂行することが可能な、高度な専門性と広い学際的視野を合わせ持った人材の育成を行います。


 

進化学コース(サブプログラム)

統合自然科学科と学際科学科を股にかける進化学のサブコースです。進化を広く理解するよう組まれた授業科目から14単位をセットで履修すれば、修了証が授与されます。


降水量-蒸発散量にほぼ相当

大気水収支:降水量-蒸発散量にほぼ相当

PEAK・国際環境学

国際環境学コースでは、地球規模の環境問題に多様な視点から取り組み、持続可能な社会に資する人材育成を目指します。環境政策・倫理学・法学や、生物多様性と生態系・地球化学サイクル・地球物理学・環境科学等を研究する文理融合コース(英語のみ)です。