HOME大学院生お知らせ講演会・シンポジウム・講習会

最終更新日:2024.10.02

お知らせ

講演会・シンポジウム・講習会 2024.09.11

【物性研究所より】 オンライン講義「マテリアルズ・インフォマティクスの基礎と応用」のご案内

物性研究所 計算物質科学研究センター(CCMS)事務局より、オンライン講義「マテリアルズ・インフォマティクスの基礎と応用」のご案内いたします。


【オンライン講義「マテリアルズ・インフォマティクスの基礎と応用」受講申込のお知らせ】
東京大学物性研究所「計算物質科学高度人材育成・産学マッチングプログラム」(略称:MP-CoMS)では企業および、大学・国立研究機関に所属する研究者や学生を対象に、大学教員等による計算科学分野の講義を実施いたします。2024年度は「マテリアルズ・インフォマティクス(MI)の基礎から応用」をテーマとし、機械学習の基礎、実験の自動化・自律化の最新動向、大規模言語モデル(LLM)の活用など、段階を追って、最新動向までを議論します。マテリアルズ・インフォマティクスの基礎と応用を深く学び、ご自身の研究に役立てることを計画されている多くの方々のご参加をお待ちしております。

オンライン講義「マテリアルズ・インフォマティクスの基礎と応用」
■講義概要
「マテリアルズ・インフォマティクス(MI)の基礎から応用」をテーマにしたオンライン講義シリーズを開催する。このシリーズでは、近年、発展の著しいMIの現状を踏まえ、その基礎から段階を追って、最新動向までを議論する。機械学習の基礎、実験の自動化・自律化の最新動向、MIの重要な手段である第一原理計算とMIへの活用、そして計算物質科学における大規模言語モデル(LLM)の活用など、物質科学の新しい地平を開くための基礎から応用事例を体系的に提供する。

■講義スケジュール(90分×8回)14001715
1122日(金):第1回、第2 講師:木野日織 (物質・材料研究機構)
1129日(金):第3回、第4 講師:藤井幹也(奈良先端科学技術大学院大学)
12 6日 (金):第5回、第6 講師:三宅隆 (産業技術総合研究所)
1213日(金):第7回、第8 講師:吉見一慶(東京大学)

■講義内容
1回: マテリアルズ・インフォマティクスの基礎(1)
方程式が存在する物理学の世界において機械学習を行う意味と機械学習手法,特に回帰手法を解説する。物質科学の題材を用いたPythonスクリプト例を実行する。

2回: マテリアルズ・インフォマティクスの基礎(2)
(1)に続いて次元圧縮・分類・クラスタリング手法を解説する。物質科学の題材を用いたPythonスクリプト例を実行する。

3回:実験自動化・自律化の世界的な動向について
近年、機械学習や深層学習を材料研究に応用するマテリアルズ・インフォマティクスの分野では、ベイズ最適化などの真の関数が明示的に不明な場合において活用可能なブラックボックス最適化が盛んに使われており、さらには実験の自動化・自律化が世界的な潮流となっている。本講義では、自律化の基礎であるベイズ最適化から紹介し、クローズドループの概念や最新の自動化・自律化の研究動向を紹介する。

4回:クローズドループによるプロセス・材料探索
本講義では、第一回目の内容をうけて、AIを用いたクローズドループの研究例として、我々が取り組んでいる高分子重合の例や無機結晶材料の例を取り上げる。高分子重合につては実験自動化例を紹介し、材料科学の視点のみではなく、材料開発システムを設計する際の考え方などをふまえて講義する。さらに、自動化・自律化が盲目的な行為にならないために可視化の重要性も議論する。

5回:データ駆動型材料開発の進展
過去10数年間のマテリアルズ・インフォマティクスの進展を概観するとともに、材料開発に用いられる機械学習手法の基礎的事項を解説する。

6回:第一原理電子状態計算
マテリアルズ・インフォマティクスの重要な手段である第一原理計算について、密度汎関数理論を中心に初学者に向けて解説する。

7回:計算物質科学におけるLLMの活用〜基礎編:LLMの基礎と環境構築
LLMの概念やそのアルゴリズム的な背景を理解することで、応用編に備えた基礎力を養う。また、ChatGPTGitHub Copilotを使 用した実践的な環境構築の手順を紹介し、日常の研究や開発にすぐに役立てるための具体的な設定方法を学ぶ。

8回:計算物質科学におけるLLMの活用〜応用編:知識習得・コーディング効率化への適用事例の紹介
計算物質科学分野において、LLMがどのように知識の習得を支援し、コーディングの効率化に寄与するか、研究プロセスや教育における活用例を通じて紹介する。

※シラバス、お申込方法についてはこちらをご参照ください。
https://mp-coms.issp.u-tokyo.ac.jp/lecture/5357

■受講申込期限 : 20241118日(月)

■高度人材育成事業実績
2022年度 
オンライン講義「マテリアルズ・インフォマティクスの基礎と応用」
受講者数 215名 (企業、大学、国立研究所から多くの方々が参加)
2023年度
対面講義「OpenMX合宿セミナー: 基礎と実践」

当プログラムに関して、ご不明な点などございましたら、下記事務局宛てにご連絡をお願いいたします。

-------------------------------------------------------------------------------------------------
東京大学物性研究所 計算物質科学研究センター 
「計算物質科学高度人材育成・産学マッチングプログラム(MP-CoMS)」事務局
TEL: 04(7136)3279 / Email: adm-ccms@issp.u-tokyo.ac.jp
URL: https://mp-coms.issp.u-tokyo.ac.jp/
-------------------------------------------------------------------------------------------------

前のページへ戻る