HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報537号(2011年4月 6日)

教養学部報

第537号 外部公開

〈辞典案内〉インドネシア語

高地薫

インドネシア語初学者は、まず佐々木重次(元東京外国語大学教授)編『最新インドネシア語小辞典』(第1.3版、Grup Sanggar、2008)を入手されたい。コンパクトで持ち運びに便利なうえ、新しい語彙・用例に強く、後述のEcolesの辞書を補完できる(http://homepage3.nifty.com/sanggar/newpage1.htm より 2300円、送料340円で購入できる)。

佐々木辞書で語彙数に不満が出てきたら、やや古いがインドネシア=英語辞書のスタンダード John M. Echols and Hassan Shadily (eds.) An English-Indonesian Dictionary (Cornell U.P. 1989, 65 USD)を勧める。インドネシアでGramedia社が出しているライセンス版であれば安価に入手できる。George Quinn (ed.) The Learner's Dictionary of Today's Indonesian (Allen & Unwin, 2001, 35 USD)はイ英・英イ双方の辞書が含まれていて便利だが、項目の立て方が標準的でないことに注意が必要である。

中辞典クラスのイ英辞書として、Alan M. Stevens and A. Schmidgall-Tellings (eds.) A Comprehensive Indonesian-English Dictionary (2nd edn., Ohio U.P., 2010, 110 USD)が新しく出版されている。この初版はインドネシアでMizan社がライセンス出版しており、安価に入手できる。

中級者からは、インドネシア国民教育省下の言語センター(Pusat Bahasa)が編集している Kamus Besar Bahasa Indonesia (Edisi ke-4, Pusat Bahasa, 2008, Rp 375,000)を使いこなして欲しい。一つ前の第3版は、言語センターのウェブサイトに公開されている(http://pusatbahasa.depdiknas.go.id/kbbi/index.php)。

(インドネシア語)

第537号一覧へ戻る  教養学部報TOPへ戻る

無断での転載、転用、複写を禁じます。

総合情報