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最終更新日:2012.02.09

複雑系生命システム研究センター

複雑系生命システム研究センターは、2004年度学内措置により総合文化研究科に設立された。本センターは、世界的な生命科学研究の流れの中にあって、東京大学総合文化研究科を国内拠点とし、『構成的生命科学』(生命の機能をゲノム解析から解明する方向性とは相補的に、生命システムの本質である恒常性、後天的学習性、進化の柔軟性を、生命システムを構成する要素間の関連として全体的に捉えるアプローチ)で卓越した成果を挙げている国内外の大学と連携して新しい生命科学研究を強力に推進し、欧米の追随を許さない成果を挙げうる拠点形成を行うことを目標としている。

本部局の基礎科学科は、かねてより複雑系研究の世界的研究拠点として注目されていた。1999年度に20世紀COE「複雑系としての生命システムの解析」プロジェクトが立ち上がったのを機に、実験と理論が密に連携をとりつつ、構成的アプローチにより生命システムの本質に迫り、様々な階層・スケールに貫く生命現象の基本原理の理解を目指すプロジェクト研究を早くから展開した。また、その後を受けて立ちあがった21世紀COE「融合科学創成ステーション」プロジェクトにおいても、構成的アプローチを中心とした生命システム研究の方向性を受け継ぎ、優れた成果を上げるとともに、生命科学研究の新たな潮流を生みだした。

このように、我が国で、しかも駒場キャンパスがその中核的拠点となり成果を挙げてきた研究の方向性ではあるが、我々のアプローチと方向性が極めて近い国家的プロジェクトが、ここ数年のうちに欧米で続々と立ち上がりつつある。黎明期から世界をリードしてきた我が国の本分野におけるイニシャチブを維持し、さらに、この新しい複雑系生命科学を発展させていくため、学内的措置により複雑系生命システム研究センターが設立された。

複雑系生命システム研究センターは6つの部門からなる。各部門の責任者には広域科学専攻の教員が配置され、さらに総勢20名以上の国内、海外の研究者が、連携研究者としてセンターの研究活動に参画している。部門間での研究交流、共同研究の自発的萌芽を促進するため、定期的に研究交流セミナーを開催している。

 

センターの6部門

複雑系理論部門 本部門では、「生命組織化のダイナミクス」を扱うため、これまでの統計力学や熱力学だけでは扱えない理論を整備し、各部門で考えるべき概念を整理、問題提起する。
人工複製系合成部門 生命の起源や原始細胞の進化を理解するために、基本的有機分子からなる自己複製的化学反応システムをつくる。次いでそれを複製型プロト細胞へと展開し、何世代にもわたる複製反応の間にみられる分化・進化を解析することを通じて、生命における分化、進化の構成的理解へと導いてゆく。
発生過程解析部門 本部門では、細胞集団の協調的機能分化の解析や、臓器の人工合成実験を通して、多細胞体制の創発現象の原理、発生・分化における再生可能性などを明らかにすることを目指す。
生体系計測部門  ナノテクノロジー・マイクロファブリケーション技術を本プロジェクト共通の要素実験技術として提供する。単一分子や単一細胞の計測技術を構築し、動的現象の定量データから生命現象の背景にある基本原理に迫る。
共生・進化解析部門 生命システムの振る舞いの中でも、特に、共生を中心とする進化現象にみられる普遍性を、実験的分析、数理モデル、シミュレーション解析により、統合的に研究する。
脳情報システム部門 本部門では、真の文理融合を目指して、言語情報処理を中心とするコミュニケーション・システムの原理解明および実践応用のための分野横断的なアプローチを追究する。

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