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最終更新日:2018.07.09

教養学部報

第597号 外部公開

ホームカミングデイを知っていますか

佐藤守俊

東京大学では毎年秋にホームカミングデイを開催している。これは東京大学と卒業生をつなげる年に一度の大きなイベントで、例年駒場キャンパスと本郷キャンパスで様々な講演会やシンポジウム、エンターテイメント、二十・三十・四十周年学年会、各種同窓会、学部・サークル等の催しが行われている。今年は十月二十一日(土)にホームカミングデイが開催され、東京大学創設一四〇周年を記念する講演会も行われた。様々な催しを通じて、それぞれの「東京大学」を楽しみ、考え、見つめなおす一日となった。

駒場キャンパスでのメインイベントは選抜学生コンサートだろう。この人気イベントは毎年春と秋に開催され、秋のコンサートがホームカミングデイで開催される。今年も駒場の誇るスタインウェイのフルコンサート・グランドピアノが設置された音楽実習室に多数の聴衆が詰めかけた。石田淳教養学部長の開会挨拶に続いて、オーディションを勝ち抜いた八組十一名の現役学生による演奏が行われた。筆者は今回初めて選抜学生コンサートに出席したが、プロ並みの演奏のレベルの高さに驚嘆すると共に、音楽に真正面から向き合う学生諸君の姿や若さ、美しさに自然と惹きつけられ大きな感動を覚えた。

駒場博物館では「知られざる明治期日本画と一高の倫理・歴史教育」と題する特別展が開かれ、教養学部の前身である旧制第一高等学校(一高)から受け継がれてきた絵画資料三十三点が展示された。保存状態が悪く長らく公開されなかった歴史的資料が修復を終え、このタイミングでの公開となった。一高では当時、文武両道の象徴として菅原道真公と坂上田村麻呂将軍の肖像画が講堂正面に掲げられていたが、この一高の教育と精神の真髄を伝える絵画資料も今回公開された。

さらに、教養学部の短期留学制度として二十二年にわたって学生の国際交流を支えたAIKOMプログラムの同窓会や駒場で教鞭をとった教員が出席するベテラン会懇親会が開催されるなど、夜遅くまで賑わいを見せた。

(学部長補佐/広域システム科学/化学)
 

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