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最終更新日:2025.03.24

お知らせ

研究科内 2024.09.30

【10/1ガイダンス開催】地域文化研究特殊研究Ⅱ, Ⅴ「学際シンポジウム アジアでがんを生き延びる」

アジアでがんを生き延びる「Cross-boundary Cancer Studies」は2011年から東京大学大学院横断型プログラムとして今年で14年目になります。
様々な専門領域のとば口にたつ大学院生に、がんという社会のありようをうつしだす切り口を通して、学際の学びによってよりよい未来を生きる智慧を目指すという講義シリーズです。
10月1日はこの14年を振り返り、学際研究がよって立つ場所と、未来をみつめる会を行います。秋冬学期の講義のガイダンスも兼ねています。
申し込みは必要ありません。

https://www.dropbox.com/s/ev2o4pjq2rsr197/20240928_LCD2024_original(2).pdf?e=1&dl=0

下記がこれまでの一覧です。
https://asiacancerforum.com/doc/

疾病構造が変容するなか、アジアではがんが急増しています。がんという病には遺伝的素因や生活習慣を含めて、長い時間軸の中でのひとのくらしの営みや文化が大きな影響を及ぼしていますがこれまでアジアは、医療水準、医療者、患者の価値観もまちまちで、データも単純に比較できず、連携が難しい地域でした。一部の地域では経済成長著しい一方で、未だにこの地域の歴史的負債は大きくグローバリズムとナショナリズムの「ねじれ」が先鋭化しています。

2011年から続く連続講座に一貫して流れているテーマは、がんは単なる疾病ではなくその病態の深刻さから社会への大きな負担となっており、ゲノムに組み込まれている生物学的な解釈にとどまることなく、社会のありようそのものを見定めなければ、この疾患と向き合うことができないという視点であります。 

東京大学東洋文化研究所 特任准教授 河原ノリエ

【講義情報】31M/D220-1377A「地域文化研究特殊研究Ⅴ」(日本語)

【講義情報】31M/D220-1341A「地域文化研究特殊研究Ⅱ」(English)

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