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最終更新日:2020.01.15

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トピックス 2012.03.02

2011年度の日本農芸化学会B.B.B.論文賞に、生命環境科学系博士論文として提出した野嶋純さんの論文が選ばれました

授賞論文:
「Production of anti-amyloid β antibodies in mice fed rice expressing amyloid β」
Nojima J, Ishii-Katsuno R, Futai E, Sasagawa N, Watanabe Y, Yoshida T, Ishiura S.
Biosci.Biotechnol.Biochem. 75: 396-400, 2011.

野嶋さんは、アルツハイマー病治療のために、Aβタンパク質を発現させた米をマウスに投与し、抗Aβ抗体ができることを証明し、アルツハイマー病のワクチン治療の礎を築いたことが評価されました。

アルツハイマー病は、他のどの病気よりも生涯リスクが高く、高齢化社会の健康問題としては国家的にも重要性が増しています。しかも、的確な治療法が開発さ れておらず、現在も対症療法しかないというのが現状です。我が国では、65歳以上の人口が2900万人を超え、認知症の人も125万人を数えています。 2050年には、一家に必ず一人認知症の人がいるという予測もされるほどです。

このような現状で、アルツハイマー病の予防に最も近いといわれているのがワクチン療法です。東京大学では、東北農業センターとともに米にアルツハイマーの 原因タンパク質であるAβタンパク質を発現させ、食物ワクチンを作る共同研究を行ってきました。野嶋さんの結果は、米ワクチンがマウスにおいて副作用なく 抗体価を上げることを示したもので、ヒトへの応用の第一歩を記したことが評価されました。

関連HP: 日本農芸化学会(2012 年度)学会賞等授賞式,受賞者講演,受賞者一覧

(現在、オリエンタル酵母工業(株)に勤務)

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