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研究科長・学部長挨拶

緑と文化の香る伝統のキャンパス

大学院総合文化研究科長・教養学部長
小川 桂一郎(おがわ けいいちろう)

img2015.jpg東京大学に入学した学生は、全員がまず教養学部に在籍し、駒場キャンパスで最初の2年間(前期課程)を過ごします。2学年合わせて約6500名の学生が、リベラルアーツの理念にもとづく教養教育を受け、さまざまな可能性を模索しながら自分の専門を決めて、後期課程の学科に進学していきます。
駒場キャンパスには、教養教育を重視した専門課程(教養学部後期課程)もあり、約400名の学生が学んでいます。1951年の教養学科創立以来、日本の各界をリードする人材を多数輩出してきました。
さらに、大学院として、文理にまたがる広い専門領域を横断する総合文化研究科もあり、約1400名の学生が5つの専攻に分かれて、最先端の学術と科学の地平を切り開く研究活動が日夜続けられています。
これら3層の教育課程を合わせると、駒場キャンパスには、約9000名もの学生が在籍し、約400名の専任教員が教育と研究に励んでいます。

駒場キャンパスは、渋谷から電車(井の頭線)でわずか3分の交通至便の地にあるにもかかわらず、総面積は約25万平米と広大で、しかも、渋谷のすぐ近くであることを忘れさせるほど豊かな緑に恵まれています。東のはずれには、湧水のある広大な池(通称一二郎池、正式には駒場池)もあり、西南の小路沿いには短いながら清流の小川もあります。
キャンパスの中心には、1930年代の建物である時計台(1号館)がそびえ立ち、両翼の900番教室、博物館、および101号館とともに、旧制第一高等学校以来の教養学部の伝統と歴史を感じさせてくれます。
一方、キャンパスの中心街路である銀杏並木の両端には、明るくのびやかな光景が拡がっています。東端には、広い芝生の中庭を囲む形で、課外活動施設、店舗、食堂、図書館が並び、多くの学生が集い賑やかに行き交う姿が見られます。西端には、テニスコートやグランドがあり、スポーツを楽しむ学生たちの活気が伝わってきます。

駒場キャンパスでは、教育研究に関連する活動を、学内はもとより学外の方々にも触れていただける機会を数多く提供しています。さまざまな講演会やシンポジウム、連続講座,定期的に開催されるオルガンやピアノの演奏会、博物館が企画する多彩な展覧会など、魅力的な企画が年間を通じて展開されています。

研究科長・学部長として、緑と文化の香る伝統のキャンパスを守り、その中で最良の教育と最高の研究が行われるように、最大限の努力を傾けてまいります。

 

平成27年度 入学式式辞

 

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