HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報528号(2010年4月 7日)

教養学部報

第528号 外部公開

情報教育棟

山口和紀

E-10-2-01.jpg情報化された社会の一員である大学の生活では、講義、演習、サークル活動などについても、コミュニケーションのために電子メール等を利用したり、資料の 収集や分析のためにウェブ等を利用したりすることが必要です。メールと言っても携帯電話でやるような走り書き程度のものではなく、授業のレポートなどをや りとりしたり、ワープロ文書や各種のデータを送り合うことが必要になります。このような場合には、やはり(本格的な)コンピュータを使うことになります。 駒場キャンパスでコンピュータを使うときにお世話になるのが情報教育棟です。京王井の頭線沿いに建っている煉瓦色(東舘)と銀色(西舘)の建物が情報教育 棟で、二つの建物の様に見えますが、中は一体となっています。

E-10-2-02.jpg情報教育棟におかれているコンピュータ設備は、東京大学情報基盤センターが管理している教育用計算機システムの一部です。情報教育棟には約八百台の端末 がありますが、駒場図書館にも約五十台が配置されています。東京大学に在学中は誰でも、このシステムを利用することができます。

情報教育棟では様々な人達が、学生の皆さんの学習や日常の情報生活のために働いています。主に建物や部屋の管理をしている教養学部の職員、教育用計算機 システムとその機器を扱っている情報基盤センターの職員、情報教育棟で講義や演習を担当する先生、そして皆さんの疑問や質問にきめ細かく対応するための相 談員などがいます。コンピュータやシステムに関する事柄は西舘のシステム受付で、それ以外の事柄については東舘の受付で、それぞれ相談して下さい。また、 情報教育棟には学習用の演習室や自習室ばかりではなく、大学院の研究室や情報基盤センターの教材開発・研究室などもありますので、迷惑をかけることのない ように注意して下さい。

東舘一階の自習室や、自習用に開放している演習室では、できるだけ譲り合って効率よく使うようにして下さい。荷物だけを置く席取りなどの利己的な行為は やめましょう。建物の周りに自転車を置く場合は指定された場所に停め、通行の邪魔にならないようにして下さい。情報教育棟では飲食物の持ち込みと携帯電話 の使用は禁止です。自宅ではいいのに、と思う人もいるかも知れませんが、こぼれた飲み物や食べ物のかす、それに携帯電話器の微弱電波によって機器が故障す ることもあります。沢山の人が共同で使用するものですので、必ず情報教育棟の規則に従って下さい。

教育用計算機システムの誤った使い方、例えば、センターの管理コンピュー夕への侵入の試みや掲示板への誹諺中傷の書き込み、不適切画像のウェブ掲載など を発見すると、利用記録から、その使い方をした利用者を特定し、利用資格の停止等を行います。教育用計算機システムを使っている限り、匿名でできることは ありません。「誰も見てないから」ということはあり得ないと思ってください。誤った使い方のなかには、掲示板への脅迫文の掲載、パスワードの盗用、ファイ ル交換ソフトウェア等による著作権侵害など、刑事罰を受けるものもあります。「皆やっているから」というのは言いわけになりません。

教育用計算機システムは、皆さんの創意工夫でいろいろなことができるように、できるだけ制限をかけないようにしています。例えば、電子メールは世界中に 送れますし、どこにあるウェブサイトでも自由にアクセスできます。不適切な使い方のためにこれを制限しなければならないとしたら悲しいことです。コン ピュータの利用では操作がうまくなるだけでなく、大学生として適切な使いかたができるように、情報倫理の習得にも努力して下さい。

コンピュータは、使い方さえ誤らなければ、皆さんの知的能力と人的魅力を何倍にも拡大してくれるものです。是非、うまく活用して、充実した大学生活を送ってください。

(広域システム科学系/情報図形)

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