「共生のための国際哲学研究センター」(UTCP)
2002年から2012年まで10年間にわたって,文部科学省の21世紀COEプログラム・グローバルCOEプログラムとして運営されてきたUniversity of Tokyo Center for Philosophy,通称UTCP(「共生のための国際哲学教育研究センター」)の終了とともに、その活動を継承してあらたな深化をめざすべく「共生のための国際哲学研究センター」が2012年4月より発足しました。このセンターは、なによりも哲学/倫理を中心として人文科学全体にかかわる国際交流を強力に推進するためのセンターです。
10年間の経験を経て、われわれは、国際交流が真の効果をあげるためには、組織と組織より、あくまで人と人とのあいだの持続的で双方向的な研究の連携が必要であることを実感しています。たがいの研究業績をよく理解しあった研究者同士が共通の問題意識から出発して具体的な研究プログラムを実行すること、しかもその実行のなかに、若い研究者を巻き込んでいくことで、同時に、世界レベルの研究者を育てる教育プログラムともなることが目指されています。
また研究業績を機能的な仕方で適宜、発表する媒体を用意することもセンターの目標のひとつです。