グローバルコミュニケーション研究センター (CGCS: Center for Global Communication Strategies)
グローバル化の波は、現代の世界を急速に変容させ続けている。本センターは、そのような動きに対応しうる(広義の)コミュニケーション能力の養成を目指して、そのための教育システムを多角的に研究するとともに、その研究成果に基づいて実践的な人材養成プログラムを策定し、研究科・学部内の諸組織および全学の諸部局と連携して実施に移すものである。
グローバル・コミュニケーションにおいて、ますます重要な役割を果たす英語運用能力の涵養については、2008年に理科生のためのALESS (Active Learning of English for Science Students)、2013年に文科生のためのALESA (Active Learning of English for Students of the Arts)という二つの英作文教育プログラムを開発し、1年次生の必修科目として実施している。2015年度からは新たに、英語で論理的な討議ができるように流暢なスピーキング力を鍛えるFLOW(Fluency-Oriented Workshop) の授業も開始した。
一方で、国際語としての英語のプレゼンスが増せば増すほど、この言語で形成される世界を相対化する視点の重要性もまた強く認識されるようになっている。トライリンガル・プログラム(TLP)は、日本語、英語に加えて少なくとももう一つの言語の運用能力を集中的に鍛える教育プログラムで、2013年度に中国語で開始され、2016年度からはこれにドイツ語、フランス語、ロシア語が加わる。
このほかにも本センターでは、日本語教育システム、初年次教育、ファカルティ・ディヴェロップメントなどの分野で、多岐に亘る教育研究活動を展開している。