HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報537号(2011年4月 6日)

教養学部報

第537号 外部公開

駒場図書館

木村秀雄

E-10-2-01.jpg新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。東京大学には、本郷・駒場・柏の三キャンパスに拠点となる図書館があります。その他にも学部や研究所などにもそれぞれ図書室が設けられていますが、みなさんに最も関わりが深い駒場図書館についてご紹介しましょう。

駒場図書館は、キャンパス東側、生協の購買部や書籍部が入ったキャンパスプラザと向かい合う場所にあります。図書館を含めた三つの建物はデザインが統一され、快適で美しい空間になりました。

図書館は大学における知的活動のセンターです。授業の参考書を探したり、学術書籍を借り出したり、小説を読んだり、試験勉強をしたり、学生生活の知的部分は図書館に集まっています。大学生らしい生活を送るための必須の空間だといえます。

E-10-2-02.jpg図書館の使い方はパンフレットやホームページ(http://lib.c.u-tokyo.ac.jp/)を見て下さい。検索システムOPACを使え ば、東京大学全体が所蔵する書籍や雑誌を検索することができますし、駒場以外の図書館にある書籍を取り寄せることもできます。

学術的なものも含めて情報はネットの上に溢れています。学術雑誌の中には電子化されたものも多く、うまく検索すればたくさんの情報を迅速に得ることができるようになりました。情報検索の方法や図書館の利用法は、基礎演習や図書館が提供する講習会で学ぶこともできます。

ただ、検索するためには何を探しているのか、分かっていなければなりません。そして勉強は、自分が何を求めているのか分からないところから始めるものです。自分が求めるものは、手当たり次第に書籍や雑誌を手にとってみる中からしか見つかりません。

図書館の開架書庫を歩いてみて下さい。そこでは思いもよらないものにぶつかるでしょう。図書館の知識の森の中を彷徨い、道に迷い、突然見通しのよい開けた場所に出る。そんな経験は学生時代にしかできません。駒場図書館の森をお楽しみ下さい。

(駒場図書館長)

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