HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報555号(2013年4月 3日)

教養学部報

第555号 外部公開

初年次活動センター

工藤和俊

http://shonenji.c.u-tokyo.ac.jp/

駒場イタリアントマトから梅林門へ向かってキャンパス路の石畳を進むと、左手には緑あふれる矢内原公園、右手には四季折々に美しい花を咲かせる花壇が見えてきます。花壇の向こうにあるガラス張りの瀟洒な建物。それが「初年次活動センター」です。留学経験のある方ならお分かりかもしれませんが、海外の大学にも"Center for Freshman Activities"や"University Freshman Center"と称する建物があり、高校までの勉強から大学での学びへの円滑な移行を促す上で大切な役割を果たしています。

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初年次活動センターは、二〇〇八年一〇月に開所しました。全面ガラスばりの明るい屋内には、レイアウト自在のリボン型テーブル、ホワイトボードとプレゼンテーション設備、ミニキッチンが備え付けられており、約三〇名までの比較的小規模なグループ学習や課外活動に対応できるように設計されています。

平日の日中はほとんど開室されており、各種のイベントが開催されます。今年度は、留学生や教員と昼食をとりながら気軽に英会話をする「英語でしゃべランチ」、中国語の学習から中国語検定、留学に至るまでの「中国語よろず相談」、数学・物理・化学などの「学習相談」、進路選択や就職を含めた自身の生き方を考えるための「キャリア相談」などを開催する予定です。これまでに開催されたユニークな催しには、各界を代表する人物による人生最高(?!)のスピーチ(TED)のビデオを視聴し、それについて英語で議論するTEDee@KOMABAなどもあります。

また、大学院生・後期課程学生のピア・アドバイザーによる学習・生活相談を受けたり、空き時間には自習やグループディスカッション等に利用することもできます。センターの詳しい利用法、イベントの開催日程や内容、ピア・アドバイザーの担当スケジュールなどの情報は、ウェブサイト(http://shonenji.c.u-tokyo.ac.jp/)に掲載されています。

このアットホームな空間をどのように利用するかは、皆さんのアイデア次第です。たとえば、ミニキッチンを使って留学生が自国の料理を披露するランチタイムなどを企画してみませんか? アイデアが浮かんだら、アドミニストレーション棟一階学生支援課(八番窓口)に相談してみてください。また、迷いながら、回り道をして進路を探した自分の経験を後進のために役立てたい。そんな思いを持ったら、初年次活動センターのピア・アドバイザー役にも挑戦してみてください。教えることは学ぶこと。後進の成長はきっと自分の成長にも繋がるはずです。

(学部長補佐/生命環境科学系/スポーツ・身体運動)

 

 

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