HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報591号(2017年5月 2日)

教養学部報

第591号 外部公開

<施設・組織紹介>ようこそ駒場Ⅰキャンパスへ ~国際交流関連施設の紹介

宮内由美子

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
昨年十一月の調査によると、東京大学の留学生数は三七一六名となり、この一年間だけでも四百名以上増加しました。これには、キャンパスのグローバル化に伴い、海外の大学との交流協定に基づく短期交換留学生が急増していることも大きく影響しています。
この駒場Ⅰキャンパスには、教養学部の前・後期課程、大学院の総合文化研究科・数理科学研究科に在籍する留学生、協定校からの交換留学生など合わせて五百名強の留学生が在籍しています。

そのうち二百名程が教養学部の留学生です。一般の新入生と一緒のクラスで授業を履修する四月入学生と、全ての授業が英語で行われる九月入学のPEAK生(Programs in English at Komaba)があり、例年、四月生が五十名〜六十名、PEAK生が三十数名ほど前期課程に入学します。どちらも学位取得を目的とした長期留学の正規生です。その他に後期課程進学者と短期の交換留学生も在籍しています。
大学院には、修士課程や博士課程に在籍する正規留学生と外国人研究生、合わせて三百名ほどが在籍しています。
今回は、国際交流に携わる駒場の様々な支援施設を紹介します。

【グローバリゼーション・オフィス(通称GO):21KOMCEE地下】では、本部国際センター駒場オフィスと連携し、異なる文化的背景を持つ学生間の交流を促し、互いに学び合えるよう、セミナー、レクチャー、ワークショップ、フィールドトリップなど様々なアカデミックなイベントを開催しています。また、海外留学に関する相談も随時受付けています。

【国際研究協力室:一〇一号館二階26A室】では、海外の大学や教育機関との国際学術交流協定の締結や部局間の学生交換留学を実施しています。また、交換留学やその他の派遣プログラムに関する情報も提供しています。外国人研究者の入国や滞在中のサポート、海外からの来訪者対応、国際会議やシンポジウムのサポートも行っています。

【留学生相談室:一〇一号館二階21B室】では、留学生本人はもちろん、同級生、指導教員、教職員、母国の家族、不動産屋、大使館など、留学生を取り巻くさまざまな人々からの相談にも応じています。相談内容は、履修や進路、休学や復学といった修学上の相談、奨学金や授業料などの経済的な相談、アルバイトや住居、出産、育児、兵役など生活上の相談、ビザに関する相談、友人や指導教員との人間関係の相談、交通事故の対応や病気の相談、宗教上の問題や差別、偏見に関する相談など様々です。留学生がかかえる様々な問題を整理し、どう対応していけばよいかを留学生と一緒に考えます。相談業務のほかにも、奨学金の申請がスムーズに行えるよう、奨学金登録制度の運用や申請書類の作成サポート、推薦書作成などを行っています。また日本語補講を開講し、初級から上級までのクラス運営も行っています。

以上の三組織により【国際交流センター】が構成され、海外からの留学生の受入れおよび海外への学生の送り出しをサポートしています。
また、アドミニストレーション棟にもさまざまな関連部署があります。【教務課/国際交流支援係】では、ビザ・奨学金・宿舎・チューターなど全ての留学生に関わるさまざまな事務手続きを取り扱っています。【教務課/国際化推進係】では、PEAKをはじめ英語プログラムの留学生の教務関係を取り扱っています。

建物の機能やスペースの問題などにより、これらの国際交流に関わる施設を一か所に集約することが出来ず、少々判りにくいところもありますが、互いに連携し、海外からの受け入れ、送り出しに精力的に関わっています。新入生の皆さんも、最初の窓口はどこでも構いませんので、これらの施設を有効に利用してください。

(留学生相談室/超域文化科学/留学)

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