HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報599号(2018年4月 2日)

教養学部報

第599号 外部公開

<施設・組織紹介>駒場図書館

田中 純

https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/komaba

駒場図書館は、キャンパスの東側、中庭の南に建つ、地上四階地下二階の建物です。

正面の入り口内にある入館ゲートの黒い部分に学生証をタッチすると入館できます。一階には右手にカウンター、奥にコンピュータ端末の並んだメディアパークがあるほか、コピー機コーナーや新聞・雑誌の置かれたラウンジ(ここは飲食可)もあります。フロア中央にある螺旋階段の周りには、新着図書などが配架されています。
館内では図書が分類別に書架に収められ、自由に手に取れます(これを「開架」と呼びます)が、利用後は必ず元の場所に戻して下さい。わからなくなったら返本台へ戻して下さい。

二~四階には学習用の図書があり、地下一階には研究用の和書(日本語・韓国語・中国語の本)、地下二階には研究用の洋書(和書以外の本)が電動式の「集密書架」に収蔵されています(地下二階には雑誌のバックナンバーもあります)。

資料を探すときは「東京大学OPAC」で検索しましょう。館内の端末でも接続できます。探している資料の請求記号(=資料の住所)を手がかりに、自分で見つけてカウンターに持参し、貸出の手続きをして下さい。一階には自動貸出機もあります。本郷キャンパスの総合図書館や柏キャンパスの柏図書館をはじめ、他のキャンパスの図書館・図書室から資料を取り寄せることもできます。

年度の初めには、「初年次ゼミナール文科」のオプションとして、新入生向けの図書館ツアーやセミナーを実施します。文科一年生を対象にしたプログラムですが、定員に余裕があれば、理科生も参加可能です。今年から理科生向けのプログラムとして、館内セルフツアーの実施も予定しています。また、図書館利用ガイダンスやデータベース講習会も随時開催しています。

より詳しい情報は図書館のウェブサイトを、最新のお知らせは公式キャラクター「こまとちゃん」が活躍する図書館公式Twitterを見てください。
駒場図書館の大きな特徴は、館内を自由に見て回り、多くの本や雑誌を手にして読むことができる点にあります。書架では同じ分野の本が近くに並んでいますから、あるテーマについて調べたければ、関連した資料がすぐそばに見つかります。探していたものとはまったく別の面白そうな本にも出会うことができるでしょう。図書館の醍醐味は、こうした思いがけない出会いにこそあります。

旧制第一高等学校の時代から数えれば八〇年以上の歴史をもつ駒場図書館全体の蔵書数は現在六六万冊に上り、その一冊一冊が皆さんとの出会いを待っています。多種多様な学術分野の書物が林立する図書館の書架は、驚きに満ちた「知の森」「教養の杜」です。そんな森をすみずみまで探検してみませんか。

(駒場図書館長/超域文化科学/ドイツ語)

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