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最終更新日:2021.02.03

教養学部報

第599号 外部公開

辞典案内 2018 現代中国語

吉川雅之

【中日辞典】
中日辞典の選択で重要なのは、紙の辞書にせよ電子辞書にせよ、学習内容に堪えうるだけの語彙項目を載せていること、訳語が日本語として自然なものであること、語彙の用例が豊富であること、の3点である。上記の3条件を満たす中型辞典は次の数点であろう。①中日辞典[第3版](商務印書館・小学館、2006年、2338頁、7500円)、②講談社中日辞典[第3版](講談社、2010年、2352頁、7600円)、③中国語辞典(白水社、2002年、2331頁、品切れ)、④東方中国語辞典(東方書店、2004年、2120頁、5000円)、⑤超級クラウン中日辞典(三省堂、2008年、1840頁、6000円)。これらはいずれも親字がローマ字配列で、親字を同じくする見出し語もローマ字配列である。①は事典的項目や索引に工夫が見られ,第3版では品詞の表示が加わった。②はパソコン用語集を巻末に付し時流に対応している他、類義語・文法機能語を解説するコラムを随所に設け、中国語学の研究成果が反映されたものに仕上がっている。③は11万条の用例を盛り込み、個々の語釈も精確に行われている点が長所である。現在品切れであるが、ウェブ辞書サイトweblioでデータが公開されている。⑤は新聞記事を素材として最新の語彙を多く収集している点に特徴がある。小型辞典には⑥クラウン中日辞典(三省堂、2001年、1696頁、4000円)、⑦プログレッシブ中国語辞典[第2版](小学館、2013年、1186頁、3800円)、⑧はじめての中国語学習辞典(朝日出版社、2002年、776頁、2800円)、⑨基礎中国語辞典(NHK出版、2002年、1040頁、3500円)、⑩標準中国語辞典[第2版](白帝社、1996年、506頁、品切れ)がある。

【日中辞典】
目下、大学での語学学習に堪えうる中型の日中辞典は次の4冊であろう。⑪日中辞典[第3版](小学館、2015年、2130頁、8000円)、⑫日中辞典[第2版](岩波書店、2001年、1344頁、5400円)。⑬講談社日中辞典(講談社、2006年、2214頁、7000円)。⑭クラウン日中辞典(三省堂、2010年、1696頁、4800円)。⑬と⑭は日常生活や仕事、対人関係で常用する表現を文例に多く取り入れている。

【専門辞典】
文法専門辞典としては、⑮中国語文法用例辞典(東方書店、2003年、608頁、4800円)があり、常用される文法機能語などを中国語学の視点から分類、豊富な例文で用法を解説している。その他の専門辞典には⑯中国語類義語辞典(朝日出版社、2015年、816頁、4500円)、⑰中日辞典 新語・情報篇(小学館、2008年、672頁、3800円)、⑱現代中国語新語辞典(講談社、2007年、576頁、3200円)などがある。

【電子辞書】
電子辞書では漢字を手書きで入力する機能が付いている機種が多かろうが、使いやすさについては店頭でよく確認してから購入した方がよい。中日辞典としては①(第2版)や②(第2版)、日中辞典としては⑪(第2版)を搭載した機種が多いが、さらに収録語彙数が15万と多いことで知られている愛知大学『中日大辞典』(第2版)を搭載した機種も出ている。なお第三外国語として中国語を履修する学生は、拡張カードやCD-ROMといったデータプラス専用追加コンテンツの①(第2版)や②(第2版)を購入するという手もある。

(言語情報科学/中国語)

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