HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報606号(2019年1月 8日)

教養学部報

第606号 外部公開

ホームカミングデイそぞろ歩き

長谷川宗良

十月二十日(土)に駒場キャンパスと本郷キャンパスで同日開催された第十七回ホームカミングデイに参加した。ホームカミングデイは誰でも参加できるイベントで、在学生・教職員には卒業生や地域の方々との交流の場、卒業生には先輩・後輩・恩師と交流を深める場、地域の方々には東京大学の活動を知ってもらう場として開催されている。紙面を借りて駒場キャンパスでのホームカミングデイの様子を紹介したい。
最初に、選抜学生コンサートに足を運んだ。演者は教養学部ピアノ委員会のオーディションによって選抜された学生たちである。会場である音楽実習室には約百名座ることができるが、開始前には満席の盛況ぶりである。石田淳教養学部長の挨拶の後、ピアノ委員会のゴチェフスキ先生より選抜方法などのお話があった。コンサートでは八組十三名の素晴らしい演奏が披露され、至福のひと時を過ごした。私の文才では、その様子を臨場感を持って伝えることは不可能であるため、みなさんには来年、学生選抜コンサートを聴いていただきその素晴らしさを味わって欲しい。
また、駒場図書館が所蔵している「大日本海志編纂資料」が、日本船舶海洋工学会から本年度の「ふね遺産」に認定されたことを受け、駒場図書館および駒場博物館にて貴重な原資料を含む展示が行われた。大日本海志編纂資料とは、明治期の海軍省が日本海志の編纂を目指し収集した水軍・海防・造船などの資料である。その資料は、第一高等学校の須藤利一教授が研究のために使用し、その後、教養学部の図学教室の管理となり、平成二十一年に駒場図書館へ移管された。江戸・明治期の造船、海事に関する歴史資料として興味深いものである。
さらに東大数学同窓会講演会や退職教員と現役教員の懇親をはかるベテラン会懇談会も開催され、楽しいひと時を過ごした。
来年度のホームカミングデイは十月十九日(土)に開催予定であるので、みなさん参加してはいかがだろうか。

(学部長補佐/相関基礎科学/化学)

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