HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報626号(2021年4月 1日)

教養学部報

第626号 外部公開

<施設・組織紹介> 駒場キャンパスには「駒場学生相談所」があります

石垣琢麿・松島公望

 新入生のみなさん、入学おめでとうございます。多くの人が新しい生活への希望に満ちあふれて四月を迎えたことと思います。一方で、大学での新生活への不安もあるかもしれません。大学では、履修する講義の決定やレポート作成など、今まで以上に学業での自主性が重んじられます。また、日常生活でも、はじめて一人暮らしを経験する人にとっては、多くのことを自分で判断しなければならなくなります。環境が大きく変化するなかで、戸惑うこともあるはずです。さまざまな不安や悩みを抱えるのは人として当然のことであり、みなさんのような若者であればなおさらです。
 そして、この「コロナ禍」での新たな生活に対しては、期待よりも不安のほうが大きいという人もいるかもしれません。
 「大学でのオンライン授業はどんな感じだろう」、「駒場キャンパスではどのような活動が、どの程度できるのか」、「直接顔を合わせる機会が少ないのに、友だちはできるのだろうか」という疑問や不安が次々と頭に浮かんでくることでしょう。
 この疑問や不安を誰かと共有できれば、「自分だけではない。周りの人も同じように思っているんだ」と落ち着いて考えることもできますが、このコロナ禍では思いや体験を共有することが難しいため、「自分だけが...?」と不安だけでなく孤立感や疎外感を深めてしまうこともあるようです。
 不安や孤立感が強くなったときには、「駒場キャンパスには駒場学生相談所がある」ことを思い出して下さい。「どうしていいのかがわからない。でも何とかしたい」という思いを駒場学生相談所で話してみて下さい。すぐに全ての問題が解決できるわけではありませんが、解決のきっかけや糸口がきっとみつかります。秘密は必ず守られますので、安心して扉を叩いて下さい。
 また、駒場キャンパスには駒場学生相談所以外にも、進学情報センター、留学生相談室、ハラスメント相談所、バリアフリー支援室、保健センター、コミュニケーション・サポートルームなどの相談機関があり、学生支援課や教務課を含め常に連携していますから、必要な場合はこれらの機関の紹介や橋渡しを行うこともできます。
 駒場学生相談所の場所は、1号館三階です。受付時間は平日の午前十時から午後五時(昼休み:午後一時から午後一時五十分)です。予約は、来所、電話、電子メールで受け付けています。予約を含めて駒場学生相談所の活動の詳細はホームページ(http://kscc.c.u-tokyo.ac.jp/)で確認して下さい。
 コロナ禍での新たな船出は不安のほうが大きい。そう思っているのはあなただけではありません。遠い先のことはあまり考えずに、現在の環境でできることを具体的に一つひとつ実行していきましょう。そのうちにいろいろなことが少しずつ動き出すはずです。それでもうまくいかないときは、駒場学生相談所を利用して下さい。
 新入生のみなさんの学生生活が実り豊かなものになるよう、心より祈っています。image626_05_4.jpg

(駒場学生相談所)

第626号一覧へ戻る  教養学部報TOPへ戻る

無断での転載、転用、複写を禁じます。

総合情報