HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報635号(2022年4月 1日)

教養学部報

第635号 外部公開

辞典案内 2022 インドネシア語

髙地 薫

 インドネシア語初学者は、まず①佐々木重次編『最新インドネシア語小辞典』(第1.5版, Grup Sanggar, 2020.4)を入手されたい。比較的コンパクトなうえ、他のイ日辞書に比べ安価で、新しい語彙・用例に強く、後述のインドネシア語=英語辞書を補完できる(http://sanggar.in.coocan.jp/order/order.htmより2700円、送料370円で購入可)。②『プログレッシブ インドネシア語辞典』(舟田京子・高殿良博・左藤正範編著, 小学館, 4,900円, 2018.3)は入手が容易で、イ日・日イ両辞書が一冊になっており便利である。イ英辞書は③Alan M. Stevens and A. Schmidgall-Tellings (eds.) A Comprehensive Indonesian-English Dictionary (2nd edn., Ohio U.P., 2010)があればまず問題はない。John M. Echols and Hassan Shadily (eds.)の ④An Indonesian-English Dictionary (Cornell U.P. 1989)、および⑤An English-Indonesian Dictionary (Cornell U.P. 1975)は長年のスタンダードであり、③よりもコンパクトである。日イ辞書には⑥松浦健二『日本語─インドネシア語辞典』(京都産業大学出版会、1994)がベストだが、高価なうえ、現在では入手が困難である。インドネシア国内では③〜⑥のライセンス版を安価に購入できるのでインドネシアに旅行した際に入手しておくと良い(ただし②は初版)。中・上級者は⑦Kamus Besar Bahasa Indonesia (5th edn, Badan Pengembangan dan Pembinaan Bahasa, Kemdikbud RI, 2016; web版 https://kbbi.kemdikbud.go.id/, Android AppおよびiOS Appも左記ウェイブサイトにリンクがある)を使いこなしてほしい。

(インドネシア語)

※辞書の価格について、特に注意書きのないものは税抜きとなります。

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