HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報641号(2022年12月 1日)

教養学部報

第641号 外部公開

駒場リベラルアーツ基金が設置されました

真船文隆

 東京大学基金の中に、「駒場リベラルアーツ基金」が設置されました。
 東京大学基金は、東京大学の様々なプロジェクトを、広く社会の皆様に寄附という形で支えていただく仕組みで、すでに百件を超えるプロジェクトが登録されています。これまで、教養学部では、PEAKコースの学生の奨学金制度を拡充するための「PEAK奨学金制度(総合文化研究科・教養学部基金)」があり、国際舞台で活躍する優秀な人材を社会へ輩出することに役立てられてきました。一方、今回設置された駒場リベラルアーツ基金は、より広く、研究科全体の教育・研究活動を支援するものとなります。目的には大きく分けて三つの柱があり、学生支援(学部学生・大学院生への給付型奨学金の拡充・リサーチ・アシスタント〈RA〉の拡充など)、研究支援(教員の研究活動への研究費支援・ポスドク雇用促進など)、環境改善(経年した設備の改修など)です。プロジェクトページは英語でも公開されており、世界の皆様からのご支援を募っています。
 さて、設置にあたっては、今年度、新たに駒場に着任したURA(ユニバ―シティ・リサーチ・アドミニストレーター)の浦野さんに社会連携本部との調整をお願いしました。今後の課題の一つは、どうやって学内外の皆様に駒場リベラルアーツ基金を知っていただくかで、より魅力的なアイデアを募集中です。その試みの一つがQRコードです。賛同頂ける教職員の名刺に、基金のプロジェクトページのQRコードを貼付し、外部の方にお渡しすることで、基金の認知度の向上と支援者の増加に繋げます。
 また、教養学部には、「東大駒場友の会」という組織があります。主に本学の卒業生・大学院生・教職員が会員、学生の保護者の皆様が会友会員となり、学部内で行われる様々なイベントにも参加いただきつつ、寄附によって教養学部の活動や環境整備を図るもので、これは東京大学基金が創設される前に設立・運営されています。教養学部としては、保護者を中心とした寄附者との近い関係を目指す友の会と、より広く、海外も含めた学内外の個人や企業などに支援をお願いする駒場リベラルアーツ基金の両輪で、より魅力的なキャンパスとなるように進めていく予定です。皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

(副学部長/相関基礎科学/化学)

駒場リベラルアーツ基金:https://utf.u-tokyo.ac.jp/project/pjt150

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