HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報644号(2023年4月 3日)

教養学部報

第644号 外部公開

<施設・組織紹介> 駒場図書館

石田 淳

https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/komaba

image644_05_1.JPG 本学の附属図書館は、総合図書館(本郷キャンパス)、駒場図書館(駒場キャンパス)、柏図書館(柏キャンパス)という三つの拠点図書館と、部局図書館・室から成ります。後者の部局図書館・室とは、本学における教育・研究を担う学部、大学院研究科、附置研究所の図書館・室です。「駒場図書館」が、学部前期課程学生の教育・学習支援を担う図書館ですから、前期課程の学生にとっての図書館はこの「駒場図書館」にほかなりません。しかし、駒場キャンパスでは、学部後期課程の学生と大学院総合文化研究科の大学院生も学んでいます。では彼ら、彼女らの学術活動の支援を行う図書館はどこにあるのでしょうか。それは部局図書館たる総合文化研究科図書館です。実はコミュニケーションプラザに建つ図書館は、駒場図書館と総合文化研究科図書館の複合体なのです。なお駒場Ⅰキャンパスには、総合文化研究科図書館のほかに、部局図書室として自然科学図書室(16号館)、アメリカ太平洋地域研究センター図書室(14号館)、数理科学研究科図書室(数理科学研究棟)もあります。さらに駒場キャンパスにはこれ以外に二十以上の研究室図書室もあるので、これらについては教養学部ウェブサイトの駒場図書館「利用案内」で確認してみてください。
さて、その図書館の活用方法については、駒場図書館ホームページの「図書館活用ガイド」(https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/komaba/user-guide/campus/guide)をご覧ください。このサイトは関係者の文字通りの労作で、コロナ禍による入構規制のために、学外から図書館にアクセスせざるを得なくなった利用者の便宜をはかる過程で見違えるほど充実したものです。たとえば、そこで公開されている動画(You Tube)「KOMABA LIBRARY TOUR施設編」や「情報検索Webセミナー 文献検索のコツ」を視聴してみてください。これらは駒場図書館の施設・設備、所蔵資料の全体像を与えてくれるだけではなく、本学の契約する電子リソース(データベース、電子ジャーナル、電子ブック)にEZproxy(イージープロキシ)というサービスを使って学外からアクセスする手順などを初学者にもわかりやすく説明してくれるはずです。
 このように駒場図書館を紹介すると、図書館は学外からも十分利用できる施設で、無理をしてまで訪れるまでもない場所ではないかと思われる向きもあるかもしれません。しかし、それはとんでもない誤解というものです。特定の項目について手っ取り早く調べたいのであれば、オンラインで電子リソースにアクセスすれば用は済むかもしれませんが、知の奥行きと広がりを実感できるのは何といっても実物の図書館です。その図書館で、本学に入学して本当によかったと実感してもらいたいと願っております。
 なお、昨年の十二月に本学がSky株式会社と締結した協定により、図書館一階ラウンジは、今後五年間、Sky Loungeと呼ばれることになりました。このネーミング・プラン協定を通じて提供される資金は、教養教育の拠点としての駒場において、施設整備など広く学術活動の充実のために活用されることが想定されています。

(駒場図書館長/国際社会科学/国際関係)

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