HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報644号(2023年4月 3日)

教養学部報

第644号 外部公開

<施設・組織紹介> 「もしかしてハラスメント?」と思ったら―ハラスメント相談所について

ハラスメント相談所

http://har.u-tokyo.ac.jp/

〜学部学生、大学院学生の皆さんへ~
 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
東京大学は、二〇二二年六月に制定した「東京大学ダイバーシティ&インクルージョン宣言」および「東京大学におけるハラスメント防止のための倫理と体制の綱領(二〇〇〇年七月)」において、すべての構成員の多様性を尊重し、あらゆる差別の撤廃に努めるアカデミックコミュニティであることを宣言しています。また、多様な構成員が東京大学のあらゆる活動において、個人が持つ様々な属性や背景を理由に不当に排除されることなく大学生活を送る権利を保障します。基本的人権が守られ、安心して学ぶことができる環境は、構成員一人ひとりの自覚と行動によって成り立っています。新入生のみなさんも、入学を迎えたその日から本学の構成員として、こうした環境の維持と向上に責任を担っていることを心に留めておいてください。
 これからの学生生活において、時には異なる価値観との出会いに戸惑いを感じることもあるでしょう。先生や先輩、また友人との関係などにおいて、「もしかしてハラスメントかな」と思う出来事があるかもしれません。例えば、「セクシュアリティについて不快な発言をされた」「断わったのにLINEやFacebookのプライベートメッセージがしつこく送られてくる」「自分の性のあり方についてオープンにしたくないが、授業などで困ったことがあり配慮して欲しい」「SNS上で個人情報を拡散されてしまった」「能力を否定されたり、人格を攻撃されるような発言を受けたりした」「飲酒を強要された」「留学生だが、わざと変な日本語を教えられ、恥をかいた」「自分の信仰や文化・習慣について理解されず、辛かった」など。
 これらを「おかしい、負担だ」と感じて誰かに話すと、「みんなそうしているのだから仕方がない」「こういうのには慣れるしかない」などと言われることがあるかもしれません。しかし、このような何気ない言動の中にもハラスメントは潜んでおり、我慢や沈黙を続けることで状況が悪化することもあります。「自分の尊厳が傷つけられた」「快適な学生生活に支障がある」と感じたら、ハラスメント相談所にアクセスしてみてください。また、自分自身のことだけではなく、友人や周囲の人に起きていることでも相談できます。皆さんのプライバシーを守りながら、専門の相談員が皆さんと共に問題を整理し、どのように対処したら良いかを一緒に考えます。
ハラスメント相談所 駒場相談室の場所は、保健センターの右隣、102号館の一階です。また駒場生でも、本郷もしくは柏キャンパスの相談室を利用することができます。相談はZoomを推奨していますが、電話・メール・対面でも可能です。相談を希望する場合は、オンラインフォームで予約をしてください。
※開室予定等は随時変更となる可能性があります。最新情報は必ず相談所ウェブサイトで確認してください。

(ハラスメント相談所)

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