HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報648号(2023年10月 2日)

教養学部報

第648号 外部公開

アドミニ棟大会議室の一日 ――「高校生のための東京大学オープンキャンパス2023」報告

田村 隆

 「高校生のための東京大学オープンキャンパス二〇二三」が八月二日・三日の二日間、今年度もオンラインで開催された。日程は二日間だが、二日(水)は定期試験の予備日という事情もあり、教養学部のリアルタイム配信企画はなるべく三日(木)にまとめることになった。

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 初日の二日は、十一時から五十分間、PEAKの「Q&A Corner(in English)」がZoomウェビナーで行われた。百名の参加があり、国際化推進学部入試担当室(アドミッション・オフィス)による進行で活発に質疑応答が交わされた。オンデマンドでの教養学部企画の配信も開始し、真船文隆教養学部長挨拶、月脚達彦副学部長による教養学部説明会、斎藤毅数理科学研究科長挨拶や、各学科の所属学生による紹介動画等が教養学部の特設サイトに掲載された。学生ガイドによるバーチャルキャンパスツアーは今年度も人気で、八月三十一日現在の視聴回数は三、一一〇回である。

 翌三日は、総務課広報・情報企画チームの皆さんと学部長補佐の私の四人、さらに午前中はカリキュラム関係の質問対応で教務課後期課程チームからも御二人参加いただき、六人がアドミニストレーション棟三階大会議室に集まって配信に臨んだ。
 午前中は十時から教養学部後期課程三学科の「進学相談・質問コーナー」を実施した。各学科五十分ずつのコーナーで、三つのZoomミーティングルームを用意し、開始時間を三十分ずつずらして同時並行とするなど、三学科とも午前中に終わるよう配分した。司会は学科長等の先生方にお願いし、私達も三つのルームに適宜出入りしてサポートした。高校生からの質問は学科での研究内容や本郷の学部との違いなど多岐にわたり、各学科所属の先生方や学生が一つ一つ丁寧に回答されていた。のべ八十二名の参加があった。
 午後は十四時から、三学科の先生方による三つの模擬講義(各五十分)がZoomウェビナーを用いたリアルタイム配信で行われた。司会は私が務めた。

 模擬講義は教養学科の品田悦一教授による「『万葉集』に投影された幻想―東歌の一首をめぐって」、学際科学科の舘知宏教授による「かたちがつなぐSTEAM協働」、統合自然科学科の大杉美穂教授による「哺乳類の受精卵形成の特徴〜なぜ時間をかけて作られるのか〜」の三つで、連続の受講も含め、のべ二百三十六名の参加があった。教養学部の先生方も数名視聴して下さった。いずれの講義に対しても参加者からQ&A機能により質問が寄せられ、先生方は口頭で全ての質問にお答え下さった。十六時五十分頃に予定通り終了した。 二日の午後に他学部の企画もいくつか拝見したところ、理学部の企画ではお揃いのオープンキャンパス特製Tシャツを着て臨まれていた。経済学部の経済学図書館・資料室のバックヤードツアーは、書画カメラを利用した貴重資料紹介など、魅力的なものだった。また、ヒューマニティーズセンターでもオープンセミナーが企画された。

 教養学部企画に御登壇いただいた先生方や学生の皆さん、オンデマンド動画の編集や特設サイトの準備などにあたられた広報・情報企画チームをはじめ、多くの関係者の方々に心より御礼申し上げる。オープンキャンパスを機に作られたバーチャル背景とスライドテンプレートは、教養学部ホームページの「本日のユータスくん」において本学構成員に公開されている。ECCSクラウドメールのアカウントでログインするとダウンロードできる。

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(前学部長補佐/ 超域文化科学/ 国文・漢文学)

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