HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報653号(2024年4月 1日)

教養学部報

第653号 外部公開

<施設・組織紹介> 自分を活かす進路のために ――進学情報センターの活用――

永井久美子・青木 優

https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/agc/

image653-4-01.jpg 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。教養学部前期課程では、専門的なものの考え方を学ぶとともに、特定の分野に限定されず、幅広い知見を得ることのできるリベラルアーツ教育が実施されています。レイト・スペシャリゼーションと呼ばれる特色あるシステムをとる東京大学では、二年次の夏に、志望する学部や学科(進学単位)を皆さんが決める進学選択が行われます。すでに学びたいことを決めている人もいれば、入学後に進学先を選択できる制度に魅力を感じてこの大学を選んだ人もいることでしょう。駒場キャンパスで学ぶ中で、志望先を変更した先輩方もいます。皆さんもこれから、自分ならではの関心の在処をじっくり見極めていってください。

 進学選択では、さまざまな進学単位に進む道が開かれています。皆さんそれぞれの夢の実現に繋げてください。ただし、科類が指定されない全科類枠は定数が少数であることも多く、また、履修が必須となる要求科目を指定しているところや、平均点の算出に独自の尺度を用いるところもありますので、注意が必要です。進学選択には、第一、第二、第三段階があります。特に、受入保留アルゴリズムが導入されており、複数の進学単位の志望登録が可能である第二段階については、制度をよく理解してください。

 進学単位の定数には、変動があります。志望登録者数も、毎年変化します。何点で進学できた、という先輩の話を鵜呑みにすることは危険です。最新の正確な情報を得るために、進学情報センターをどうぞ活用してください。センターは、1号館の二階、時計台の真下にあります。資料室と相談室があり、皆さんが進学先を選択・決定するための情報やアドバイスを提供しています。開室カレンダーは、進学情報センターのウェブサイトに掲載しています。

資料室には、各学部の便覧や講義案内のほか、各学科・専攻の紹介パンフレットやガイダンスの配布物を揃えています。また資料室の端末では、第一段階における進学単位ごとの志望者の平均点分布グラフを閲覧することができます。点数や人気だけを指標にすることは避けてほしいところですが、自分の成績で進学できるかどうかの難易の予測や、第一志望以外の進学先を考える必要が生じたときの検討材料として参照してください。

 進学選択の詳細については、入学時に配布される『履修の手引き』と、二年次の四月に配布される『進学選択の手引き』に説明があります。これらをよく読み、疑問に思うことがあるときは、進学情報センターの教員に質問・相談をしてください。センターには文系(永井)、理系(青木)の専任教員が在籍しており、進学先や成績についての相談に応じています。メールや電話での相談も可能です。進路に迷いや不安が生じたときには、一人で抱え込まず、まずはセンターにお問い合わせください。

 進学先の詳細を知るうえで、各学部が四~五月と十一~十二月に開催するガイダンスは、たいへん有益です。近年は、オンラインやハイブリッド形式で行われているところもあります。また十一月には、進学選択の方式に関するガイダンスが行われます。ぜひ出席し、志望する学部学科のことをよく知り、進学選択の制度への理解も深めてください。

 来る四月十五日(月)と十六日(火)には、教養学部進学選択シンポジウム「私はどのようにして進路を決めたか」がZoomウェビナーを用いて開催されます。各学部の教員もしくは卒業生による講演があり、講演後には自由に質問することができます。昨年に引き続き、終了後にはオンライン懇談会も予定しています。各分野の最先端で活躍する講演者の体験談は、貴重で興味深いものです。参加者アンケートでも毎年高い評価を得ています。今回も多くの皆さんの参加をお待ちしています。

進学情報シンポジウムお知らせ:https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/agc/sympo/sentaku_sympo_2024_poster.pdf

(進学情報センター)

第653号一覧へ戻る  教養学部報TOPへ戻る

無断での転載、転用、複写を禁じます。

総合情報