HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報653号(2024年4月 1日)

教養学部報

第653号 外部公開

<施設・組織紹介> 駒場図書館

石田 淳

https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/komaba

image653-5-01.jpg 本学の附属図書館は、総合図書館(本郷キャンパス)、駒場図書館(駒場キャンパス)、柏図書館(柏キャンパス)という三つの拠点図書館と、部局図書館・室から成ります。後者の部局図書館・室とは、本学における教育・研究を担う学部、大学院研究科、附置研究所の図書館・室です。「駒場図書館」が、学部前期課程学生の教育・学習支援を担う図書館ですから、前期課程の学生にとっての図書館はこの「駒場図書館」にほかなりません。

 しかし、駒場キャンパスでは、学部後期課程の学生と大学院総合文化研究科の大学院生も学んでいます。では彼ら、彼女らの学術活動の支援を行う図書館はどこにあるのでしょうか。それは部局図書館たる総合文化研究科図書館です。実はコミュニケーションプラザに建つ図書館は、駒場図書館と総合文化研究科図書館の複合体なのです。
 なお駒場Ⅰキャンパスには、総合文化研究科図書館のほかに、部局図書室として自然科学図書室(16号館)、アメリカ太平洋地域研究センター図書室(14号館)、数理科学研究科図書室(数理科学研究棟)もあります。さらに駒場キャンパスにはこれ以外に二十以上の研究室図書室もあるので、これらについては教養学部ウェブサイトの駒場図書館「利用案内」で確認してみてください。

 さて、その図書館の活用方法については、駒場図書館の「図書館活用ガイド」(https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/komaba/user-guide/campus/guide)をご覧ください。このサイトは関係者の文字通りの労作で、入構規制が行われたコロナ禍以降、学外からの利用者の便宜をはかる過程で見違えるほど充実したものです。たとえば、そこで公開されている動画(YouTube)「KOMABA LIBRARY TOUR施設編」「同 資料編」や「情報検索Webセミナー 文献検索のコツ」(Part6まであります)を視聴してみてください。これらは駒場図書館の施設・設備、所蔵資料の全体像を与えてくれるだけではなく、本学の契約する電子リソース(データベース、電子ジャーナル、電子ブック)にEZproxy(イージープロキシ)というサービスを経由して学外からアクセスする手順などを初学者にもわかりやすく(ひと昔前の大学生ならば隔世の感をおぼえるほど「フレンドリーに」)説明してくれるはずです。

 このように駒場図書館を紹介すると、図書館は学外からも十分利用できる施設で、無理をしてまで訪れるまでもない場所ではないかと思われる向きもあるかもしれません。しかし、それはとんでもない誤解というものです。特定の項目について手っ取り早く調べたいのであれば、オンラインで電子リソースにアクセスすれば用は済むかもしれませんが、知の奥行きと広がりを実感できるのは何といっても実物の図書館です。その図書館で、本学に入学して本当によかったと実感してもらいたいと願っております。

(駒場図書館長/国際社会科学/国際関係)

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