HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報662号(2025年4月 1日)

教養学部報

第662号 外部公開

<施設・組織紹介> 初年次活動センターの紹介

柳澤実穂

https://www.shonenji.c.u-tokyo.ac.jp/

image653-3-02.jpg 新入生の皆さん、駒場で学ぶ皆さん、初年次活動センターをご存知でしょうか。初年次活動センターは、アドミニストレーション棟の裏手にあるガラス張りの建物で、主に教養学部前期課程(一・二年生)の学生を対象に、勉学やキャンパスライフを支援する場として二〇〇八年から利用されています。一時期、コロナ禍のため二年間閉室していましたが、現在では通常の活動が再開され、二〇二五年度も引き続き同様の活動を行うための準備を進めています。本稿では、初年次活動センターを、科類・文理・学年を超えた学生の活動の場や、学生と教職員が協同して交流する場として活用していただくため、その具体的な利用方法を紹介します。

 初年次活動センターは、昼休みを含む平日の二~四限の時間帯に、自習や休憩、友人との歓談などのために予約不要で自由に利用することができます(一般利用)。また、後期課程の学生(三・四年生)や総合文化研究科の大学院生がピア・アドバイザーとして常駐しており、学生生活全般について気軽に相談することができます。さらに、ホワイトボード、プロジェクター、インターネット環境など、討論・議論・プレゼンテーションに必要な設備も整備されています。これらを活用して、昼休みを含む平日の一~六限の時間帯に、小規模イベントや勉強会を開催するための貸し切り利用(特定利用)も可能です。特定利用を希望する場合には、初年次活動センターのウェブサイトにある予定表で利用状況を確認し、使用予定日の二週間前までに、アドミニストレーション棟一階の学生支援課窓口に利用申請書を提出してください(利用細則は同ウェブサイトをご確認ください)。

 二〇二五年度には、「しゃべランチ」(昼休み)と「しゃべらナイト」(六限)の開催が予定されています。たとえば、「ピア・アドバイザーとしゃべランチ」や「留学経験者としゃべランチ」では、先輩学生のさまざまな経験談を直接聞くことができます。また、人気を集めている「〇〇語でしゃべランチ」も引き続き開催予定です。このイベントでは、フランス語や英語、中国語などの外国語で歓談しながら昼食をとり、履修中の外国語だけでなく、履修はしていないけど興味のある言語に触れる貴重な機会を提供します。留学生や外国語教員との交流の場としてもご活用ください。さらに、「教授としゃべランチ/しゃべらナイト」では、教員が専門分野に関する話題を提供し、普段の講義とは一味違う話を直接聞くことができます。こうした多彩なイベントを、皆さんの新たな学びのきっかけにしてほしいと考えています。

 コロナ禍を経て、人と人とのつながりの重要性が再認識されています。一人でも、友人を誘ってでも、ぜひ一度、初年次活動センターに立ち寄ってみてください。クラスやサークルとは異なる学内コミュニティを形成する貴重な場となるはずです。新入生の皆さん、駒場で学ぶ皆さんの多様な活動の拠点として、初年次活動センターを積極的に活用していただけることを願っています。

(二〇二四年度研究科長補佐/相関基礎科学/先進科学)

第662号一覧へ戻る  教養学部報TOPへ戻る

無断での転載、転用、複写を禁じます。

総合情報