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最終更新日:2021.07.19

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受賞・書籍刊行等 2021.05.17

【受章】総合文化研究科・教養学部の長木誠司教授が令和3年春の紫綬褒章を受章

このたび、総合文化研究科・教養学部 超域文化科学専攻の長木誠司教授が、令和3年春の紫綬褒章を受章されました。

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長木先生は、東京大学文学部美学藝術学科を卒業した後、東京藝術大学で修士号と博士号を取得されました。音楽学という学術領域の中では特に20世紀ドイツの現代音楽と近現代日本の洋楽文化を専門とし、またその中でもオペラに関する業績を数多くお持ちです。卒論で取り上げたアルバン・ベルクから修論で主題としたディーター・シュネーベルの「音楽的身振り」、博論のテーマであるブゾーニのオペラ論、さらにその後は、個別の作曲家や作品に関わる多種多様な単著に加えて、『前衛音楽の漂流者たち もう一つの音楽的近代』(1993年)、『第三帝国の音楽家たち』(1998年)、『戦後の音楽 芸術音楽のポリティクスとポエティクス』(2010年)、『オペラの20世紀 夢のまた夢へ』(2015年)といった、日本の音楽学の基礎をなすご著書があります。

しかしなによりも長木先生は、音楽学の学会活動(現在は日本音楽学会の会長を務めていらっしゃいます)や学界を越えた音楽界の動向に深く関わり、さらに一般の読者や聴衆に向けた幅広い活動を通して、日本社会における音楽学の存在感向上に大きく貢献してきた人物です。それは、専門領域に関する膨大な知識と経験に加えて、長木先生の文筆家としての才能と親しみやすいお人柄にも因るでしょう。専門性の高い著作であってもその文章の魅力は際立っています。音楽作品について分析的かつ実証的で、専門性の高い議論を展開していても、長木先生の文章は読みやすく親しみやすいものです。『音楽芸術』、『レコード芸術』、『読売新聞』、『朝日新聞』等における長年の批評活動のほか、京都賞の専門委員や審査委員をはじめとして、数えきれないほどの評議員、審査委員、専門委員や理事を務められたことも、その貢献の広さを物語っています。受賞歴には、音楽執筆者協議会第1回新人賞(1989年)、第4回出光音楽賞(1994年)、第6回吉田秀和賞(1996年)、第66回芸術選奨評論等部門文部科学大臣賞(2016年)があります。

この度のご受章を心よりお祝い申し上げますとともに、先生のご健勝と益々のご活躍を祈念しております。

大学院総合文化研究科・教養学部 教授 Hermann Gottschewski

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